京都のパン屋さん「志津屋」の「カルネ」

かつて京都に住んでいたとき、パンは、「進々堂」と並び、「志津屋」にもお世話になった。

意外なようだが、和食の都と思われていそうな京都は、2位の神戸を抑え、日本で一番パンを消費する市なのである。
 
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これは、志津屋の「カルネ」というパン。私らが京都に住んでいた時代には売っていなかったが、TV番組で見て、興味を持ち、買ってみた。
おいし~~。
 
シンプルなことこの上ないパンである。
外側は、フランスパン生地の丸型パン。それを半割にしてマーガリンを塗り、ハムと玉ねぎスライスをはさんだだけだ。しかしこのシンプルさが妙に美味しい。
志津屋にも京都市民のソウルフード 発送はしません」と書かれていた。
パン生地は、塩味であっさり。しかし、腰の強い生地だから、結構硬く、噛むことの減った現代人にはなかなか骨であるが、良く噛むことの重要さを思い起こさせてくれる。
噛んで噛んで、美味しく食べた。
 
ちなみに、志津屋は、あんぱんにもさまざまな高級種を開発しており、あんぱんが死ぬほど好きなアメリカ人旦那は、何個もお買い上げ。私もあんの部分だけおこぼれをもらったが、素晴らしい味。高価(250円)なだけあって、相当上質な小豆を使い、丁寧に作っているように感じられた。
 
志津屋や木村屋に限らないが、米を主食としてきた日本人にとって、パンとは新しい食べ物なのに、よくぞここまで多種多様なパンを開発してきたものだと、創意工夫に驚かされる。
わが横浜にも「ポンパドール」というパンのチェーンがあるが、あんぱんにおいては志津屋に負けている(悲)。
 
京都には楽しみが尽きない。住むのと働くのはもうゴメンだけど、訪れるには最高。