ホテルにて 不要な気遣いだろうか?

私とアメリカ人旦那の意見が全然合わないことのひとつ。

 

私は、ホテルにいるときは、ゴミは極力1か所に集めるようにしている。旦那には髪の毛というものがほぼないのだが、私はまだ黒髪がたっぷりあるので、洗面所でとかすと、髪がバラバラ洗面所の床に落ちる。なので、手と爪を使って懸命に集め、洗面所の隅にある生理用品のコーナーではなく、室内の可燃ごみのごみ箱へ持っていって捨てる。生理用品コーナーに入れないのは、余計な掃除の手間をかけさせないためだ。その他、着た寝間着や使用したタオルもすべて、ほぼ元あった位置の近くに「これは使用済みです」とわかる感じにまとめて戻しておく。インスタントコーヒーを飲んだあとも、出たゴミはゴミ箱、飲んだカップもひとまとめにしておく。少しでも掃除の人が楽だったら良いなあ、と思うからだ。

 

しかし、旦那の意見は違う。

「そういうことは、それをやるべき人の仕事だ」

 

なんか、階級社会のイギリス人の意見のような気がするけど、どんなもんだろう。

 

もちろん、掃除の人は、もう決められたマニュアルでざっざっざと掃除を進めてしまうから、いちいち「この部屋の人、使い方きれい」なんて思っていないかもしれない。でも、掃除を始めようとする他人の部屋のドアが開いているのを覗いたことが何度もあるが、ベッドの上にタオルが放置されている等、思い切り滅茶苦茶なのを見て、宿泊者の人となりが見えてしまう気がした。滅茶苦茶にしないと宿泊費の損、と思っている人もいるのかな。

 

京都も、アジア方面からの観光客が増え、ホテルの建設が盛んである。しかし、働いてくれる人の確保は大丈夫なのだろうか。東京も、五輪を控え、新しいホテルの開設が続くが、聞くところによると、掃除のパートさんの確保が困難になっているそうだ。アメリカだと、掃除の仕事は英語の話せない(不法)移民がやるのが相場だが、日本はそうではない。しかも、掃除の仕事を下に見て、時給なんか法定の最低時給そこそこ。

人手不足、人が来ない、と叫ぶ雇用主や業態を見ると、そんな時給で募集をしているところばかりだ。人手不足なら、しっかり時給を上げること。上げもしないで、人が来ない、来ないとぼやいている職場は問題だと思う。そして、そういう職場の多くが、最初から女性を安く使うことしか考えていなかったりする。介護職や保育職もそう。