ヌード像たち

今日5月9日は「アイスクリームの日」なのだそう。1869年のこの日に、わが横浜の馬車道で「あいすくりん」が製造、販売されたことにちなむそうだ。それを記念する「母子像」というのが馬車道にあるのだけど、なぜか、裸の母子。

https://4travel.jp/domestic/area/kanto/kanagawa/yokohama/yokohama/hotplace/11358654/
 
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なぜ、アイスクリーム発祥を記念するのが裸像でなければいけないのだろう。さっぱりわからない。
 
横浜駅周辺は、裸像ばっかり。女のはしくれとして、いい気がしない。
 
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下の像は、なぜか小さいショーツだけをはいている。「水浴の女」というタイトルで、作はエミリオ・グレコ。私でも聞いたことある彫刻家。水浴は、ショーツはいてするの?
 
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こちらは、女優の佐藤オリエさんのお父様、佐藤忠良氏作「若い女」。上は裸なのに、下はジーンズのようなものをはいている。
 
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佐藤忠良氏はもう他界されているからいいけど、↓の像の説明を読んだとき、胸が痛んだ。
 
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「この裸像は孫の未菜(10歳)をモデルに制作した」、とある。未菜さんも今は50歳くらいになっているだろうけど、子供のころ、おじいさんに裸にされたという証拠になってしまった。裸像は芸術だ、と言われてしまえばそれまでだけど、素人の私は、こんな少女まで裸にする意味はどこにあるのか、理解に苦しむ。今だったら「虐待」と取られても仕方ない。
 
ついでに、男の裸像も。
 
お花見のころ、井の頭公園に行ったら、あの、長崎の平和公園の像で有名な北村西望氏のアトリエがあったところがあり、そこがそのまま同氏の美術館になっていた。ついでにいえば、あの平和祈念像も、ここで作成され、100個くらいのパーツに分解され、それらが長崎に運ばれ、再度組み立てられたものだということを、初めて知った。
 
これは、若い男性が口笛を吹いている像、「怒涛」、1915年。何かの受賞をして、北村氏の出世作になったそう。
 
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下は、逆に、老人の像、「晩鐘」(1916年)。
 
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こんなのとか、
 
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こんなのもあった。
 
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男性の裸像だと、その部分は、リアルに作れず、表現が大変みたいだ。
上の3点は、どろっと溶けているみたいだったし、一番下の「アダム」の場合は、風のようなもので隠している。
男の裸像って、作家の主張を読み取る前に、俗人はそこに目が行っちゃう。
その点では、女性の裸像の方がベターなんだろう。
変なネタを書いて、すみません。