久々の日本

無事帰国。

早速深いお風呂にお湯をため、「ああ~っ」とため息をつきながら体をひたす。

ついさっきまでアメリカにいたことなんか、すぐ過去になってしまう。

 

https://forbesjapan.com/articles/detail/29245

 

こういう、日本を旅行した人が帰国後に懐かしむものというネタを読むのは楽しい。

「お風呂」は第4位にランクされているが、3位でもよかったのでは?

1位のおしぼり、アメリカでは、和食レストラン以外、飛行機の中でCAさんたちがつまんで配るウエットティッシュ以外に手を拭くものを見たことがない。なので私は、外食時にはいちいちトイレで手を洗ってから食事をするのだけど、他のお客さんたちを見ても、テーブルに座って注文が来たらそのまんま食べている。食べる前に手を洗わないと気持ちが悪い、って日本人くらいなのかしら。

 

ちなみに2の「チップ」だが、この頃はレシートの下の余白に、あらかじめ「15%= XXX、18%=XXX、20%=XXX」と、計算しなくても済むように3つの%の額が印刷されるようになっていた。んま~~、厚かましい。日本人のようにチップと言う習慣がない人間には、いつまでたっても苦痛のチップ。

旦那に、

「ウエイトレス、ウエイターには払うのかもしれないけど、中で料理したり皿洗いをしている人たちにはチップってどうなっているの?彼らだってお客さんにサービスしているのに」

と尋ねると。

「それはわからない。Ask Rita」だって。旦那の姪のRitaはウエイトレスとして働いた経験があるので、チップの支払いにすこぶる心を込める。

彼らと朝食を取ったときだって、Billがカウンターに代金そのものを払いに行ったけど、あとで財布からお札を3枚出し、接客してくれたウエイトレスさんにRitaが直接手渡していた。

「クレジットカードでチップを払うと、お店の側に何%か差し引かれてしまうから、こうする方が喜んでもらえるのよ」

とRitaは言う。そうなの。じゃあ、チップ、って、純粋にウエイトレス、ウエイターの所得の足しになるものでなく、お店が上前をはねる、ってことではないか。

 

日本に帰ってきたら、ラグビーのW杯が行われていた。結構盛り上がり、外国の国歌まで練習して応援する日本のファンに外国からの選手は感動しているらしい。みなさんラグビーなんてそうルールに精通しているわけでもないでしょうに、ほんと、そういう態度には頭が下がる。

 

しかし、「頭」といえば、IOCの態度は何なのだ。

確かに、真夏の東京でマラソンをするっていうのは自殺行為だ。脱落者どころか、死者まで出るかもしれない。

しかし、JOCや小池都知事の頭を飛び越し、頭ごなしの上から目線で、一方的に札幌開催を伝えるって、どういう態度なのだろう。

オリンピックは、もともと、ヨーロッパの男性による競技大会である。だから、日本のセイコーシチズンのような世界トップメーカーの計器を使わず、ロンジンだかなんだかヨーロッパの時計メーカーのものでタイムを計測しているが、先日、どこかの大会では、壊れてしまって正確に計測できなかったというトラブルがあった。しかし、IOCはセイコーシチズンに切り替えることは絶対にしないだろう。

IOCにとって、東京都札幌の距離感もろくすっぽわからずに言っているに違いない。

そもそも、ロサンゼルス五輪あたりから、アマチュアの祭典どころか、プロも参加し出し、大スポンサーであるアメリカの大手テレビ局の都合で開催時期が決定されるようになってきた。もう、五輪の精神なんてどこかへ消えてしまった。

本当に五輪の精神を求めたいなら、アメリカの大手テレビ局の寄付はあてにしない運営に切り替えられない者だろうか。1964年のとおり、10月に開催してこそ五輪である。