生き方は、変えられない by 田代まさし

元タレントの田代まさしが、覚醒剤取締法違反の現行犯で、また逮捕されたという。

覚醒剤だけでは計4回目の逮捕となる。もう年齢も63歳だし、これから更生することなど絶対に望めない。

何度逮捕されても、何度収監されても、更生にはちっとも役に立たないということだ。

 

そもそも、日本では、薬物に対する刑事罰が甘すぎる。三田佳子さんの次男も何べんも逮捕されたが、なぜか執行猶予になっている。相当優秀な弁護士が付いているのだろうけど、一発死刑のシンガポールと比べたら、甘すぎるとしかいいようがない。

私は、そんな刑罰の甘い日本では、巷を歩かせているだけで絶対危ないから、許可がなければ上陸できない離れ小島のようなところでそういう常習者を集めて生活させたらどうだ、と考えている。何度逮捕し、裁判し、収監したって、中毒は治らないのだから、税金の無駄でもある。

 

しかし、田代を見ていると、覚醒剤ってほんと、「一度でもやったら人生終わりなんだ」と悟る。

私の周りには、覚醒剤を売っている人なんて一人も見ないし、私に売りに来た人も皆無。

やっぱり、一度でもやってしまった人のリストというのを、そういう売人たちは持っていて、「絶対やめられない」のが分かっているから、その人めがけて接触してくるんだろうな。

田代は、ダルクとかいう薬物経験者の組織で働いていたというが、覚醒剤を買うだけのカネはなぜあるのだろう?

歌手だったころの印税?

 

田代は、以前、法務省の関連団体が主催した「薬物立ち直りフォーラム」で、

「生き方は、変えられる」

という題名で講演をしたことがあるそうだ。が、その後また逮捕されたので、主催した法務省側は赤っ恥を書くことになった。

田代は、あと何年生きるかどうかわからないが、今後は、「一度やってしまったら、生き方は変えられないよ」というテーマで、自分のようになってはいけない、と、生き恥をさらしながら講演や啓もう活動をしていくのがよろしいのではないか。

 

それを考えると、あの清原を、トライアウトの監督に起用することは、きわめて時期尚早だと思う。

彼はまだ執行猶予中の身である。それが明けたならまだしも。