母音の「あ」と英語

アメリカ人の旦那は、日本語の母音も子音も、その数の少なさを嘆く。

「何でこんなに発音が少なくて、言語が成り立っているのか?」

「何で母音が5個しかないんだ?」

「何でこんなに同音異義語が多いのか?」

と。

 

ゴメンよ~。

 

私が思うに、日本語は、表意文字である「漢字」を多用して成り立っているので、発音が少なくても、同音異義語が多くても、話の流れから、頭の中では漢字を思い浮かべながら言葉を理解している反面、26個しか文字のない英語のような言語だと、多種多様な発音がないと意味を違えられないせいでは、と思っている。これは私の勝手な推測なので、これ以外の説があれば教えてください。

 

前置きが長くなった。

 

これは、先のアメリカ滞在中のできごと。

ある店に立ち寄った。そこには、マットとかじゅうたんなどの敷物やタオル類が売られていた。

私が旦那に、

「Are you looking for a ラグ? (あなた、敷物探しているの?)」

と聞いた。そうしたら、私の発音が悪かったらしく(=いつもだけど)、旦那が眉をひそめて、

「RAG?」

と聞き返してきた。

あちゃ~~。

(日本語の「ア」と「エ」を足して2で割ったような発音)で発音するRAG、というと、「ぼろきれ」という意味になってしまう。正しくは、

 

「RUG」

 

と発音しなければならなかった。RUG、だと、「じゅうたん」という意味になる。

 

日本語では「あ」としか発音できない母音だけど、英語では「A」と「U」ぢゃ、同じ布製品でも、「ぼろきれ」「じゅうたん」と、天と地の違いになってしまうのであった。

トホホ。

 

私の英語力なんて、こんな程度です。