行政は「はじめから結論ありき」みたいな

わが横浜市の林文子市長は、「カジノ高層」にひどく執着しておられる。

70歳を超えた彼女の年齢を考えたら、再出馬はなさそうだから、言い方は悪いが、むしろそれを利用した「最後っ屁」なのかもしれない。

市民を相手にした公聴会も開かれたようだが、もう初めから「決定事項」として結論ありきの印象しか受けない。

これから高齢化し、市としても財政の確保が肝要になってくるとはいえ、ギャンブル大嫌いな私には複雑だ。

ギャンブル場の立地は、山下ふ頭の先っぽで、住宅地や商業地から離れているのは、それなりに考えられているようではあるが。

 

 

しかし、治安は悪化し、市の観光の顔である「山下公園」にも悪影響は否めないだろう。

ギャンブルは依存症になりやすい。依存症になった人たちからぼりとった金を、市の財政に充てるというのも、なあ。

なまじっか東京に近いだけあって、観光客が宿泊してくれない、というのも市の悩みであるが、ギャンブルで泊まらせるのも、横浜の名折れ。

 

 

もう一件、これも非常に支離滅裂だが、初めから結論ありきだと思ったのは、2020年からの大学入試の英語試験に記述式が導入されることが決まり、それを「ベネッセ」という1民間企業が落札した、という話。

もちろんベネッセ1社が採点するが、それも「バイトがやる」などと荒唐無稽なことを言う。

しかも、

「ベネッセが行う試験ならば、教材全般もベネッセのものを買わないと不利になるかも」

と教員や保護者は考えるだろう。

そしてそして、もうこれは火を見るより明らかだが、ベネッセには文部科学省からの天下りが沢山いる。

 

もう、文部科学省なんて要らない。

同省が各省庁の中でも、図抜けて天下りに熱心なのはよく知られており、数年前も、天下りを受け入れた大学には補助金を多く、天下りを受け入れなかった大学には補助金を削除したという事件も起こり、国民の怒りを買ったはずなのに、相変わらずである。

天下りは諸悪の根源。

ちっとも改まらない現状に、本当に腹が立つ。自民党もこの辺は全くメスを入れられないのだ。