進次郎議員の育休

滝クリさんが、42歳の高齢で初出産なさったそうだ。母子ともに健康だそうで(=と言うか、私、この、出産直後に必ず聞かれる「母子ともに健康」という基準がいまいち不明なのだけど)、しかも男子。いやおうなく跡継ぎを期待されるであろうなあ。ともかくおめでとうございます。

 

小泉家は、お父様の純一郎氏が、あんな奇異な結婚しかしておらず、その後も独身を貫いていることから、息子たちの家庭観、結婚観にもよからぬ影響があったのではと思っている。そんな進次郎氏が、滝クリさんを妊婦にしてから「結婚します」という急転直下の展開になったのは、ひとまずあっぱれだった。いまどきの女性、40代の初産もちっとも珍しくなくなったし。

 

さて、進次郎氏、「育休を取る」と宣言したことが、賛否両論を集めた。

私は、いくら大臣とはいえ、たかが(失礼!!)「環境」大臣だし、この時期急な国際会議もないことから、副大臣に一定の権限を委譲し、2週間くらいなら休んでもいい、大いに休めと思っている。今の時代なら、携帯もあるし、スカイプなどネット上でで会議もできるのだから、何も、体を霞が関に運ばなくても、仕事は果たせるのではないだろうか。

私がTwitterをフォローしている一人で、明治天皇の玄孫の竹田恒泰氏などは猛然と反対している。

「男性が育児にかかわれるのは2歳以降から」

「男が家にいるとかえって女性にストレス」

などと述べているが、そんなことは小泉夫妻に判断させればよい。

「なまじ育児アピールする男に限って大した役割を果たしていない」

ともいうのは「アリ」かもしれないけど、それも小泉夫妻に任せればいいこと。

「民間でも男性の育休は難しいのに、国会議員、大臣がとんでもない」

と言う意見もあるが、逆に「進次郎も取ったのだから」という理解も進むかもしれない。

 

それにしてもね、日本の民法って、どうして「夫婦は絶対同姓」と定めるんだろう。世界でもこれは日本だけの法律で、私が「平等バカ」とさげすんでいる国連からも、改善勧告を受けているそうだが、こういう著名人夫妻だと、

「小泉、滝川夫妻」

という表記で全然違和感はない。滝クリさんは戸籍上は「小泉」に変えたのかもしれないけど、彼女のように、長年のキャリアで知名度を築いてきた人には、改姓は気の毒にすら見える。

私は国際結婚なので、堂々、合法的に夫婦別姓にしている。最高裁判例によると、夫婦同姓は「一家の連帯を強めるため合理的な制度」だそうだが、それならば国際結婚にだって同姓を強制しないのは片手落ちであろう。

以前、宇崎竜童さんがテレビ番組に出ておられたとき、夫人のことを「阿木は、」と、姓で呼んでおられたのが印象深く残っている。著名な妻ならである。