銀行とキャッシュレス

ひと昔まで、銀行に就職できればもう、それでほぼ人生盤石だった。

あのKK君だって、三菱UFJに就職したままだったら、眞子さんとこんなにもめないで結婚できていたかもしれない。

しかし、今や銀行も統合、店舗も統合、社員もリストラ傾向にあるのではないだろうか。

 
 
銀行は、駅前の一等地や都心のど真ん中などにある店舗が、不動産として重荷になってきているのではないだろうか。
店舗に来るお客だって、銀行側からしたら、ほとんど「儲からない客だ」と言われている。
引き出しとか、公共料金の振り込みとか、ATMやネットでやってくれればいいのに、それができないか、やりたくない客が店頭に来ると思っているかも。
だって、平日の朝から銀行の店頭に行けるとしたらほとんど高齢者でしょう。
儲かる金持ち客にだけ来て欲しいのに、顧客サービスの手前、そうもいかないというジレンマを抱えている。
 
さて、日本では先進国に珍しく、まだ現金重視、現金第一の国だ。
支那なんか、露店のおっちゃんでも電子マネーで払わせるという。
しかし、聞いたところ、これは、支那では紙幣の偽装が多いから、現金が信用できないためだそうだ。
そんな理由で電子マネーが普及しているのだったら、全然誇れないけどね。
日本の紙幣は美しい。芸術品、工芸品だと言っても差し支えないくらい美しくて精巧だ。アメリカなんてどの紙幣もサイズが同じだし、着色し出したのだってほんの10年くらい前からだ。
偽造がほぼなく、美しい日本の紙幣。
 
しかし、昔なら「1円が合うまで残業していた」とかいうビジネススタイルの通じる時代でもなくなったし、お店がいちいち集計のためにお金をじゃらじゃら数えたり、銀行まで持ち運んだりは、治安の良い日本だから問題になることも少ないけれど、その負担が減るなら、一般のお店でももっと推し進めていい話だとは思っている。
最近、私のメインバンクである三菱UFJのATMで、三井住友銀行が使えるようになった。通帳は使えないけれど、キャッシュカードは使える。ライバル関係の銀行同士が、ATMをシェアしてまでコスト削減を図る時代になったということだ。
そういえば、我々はATMに行けばいつでもお札が一人MAX100枚出てくるのが普通、と思っているけど、あれはセコムなどの専門業者を使って、二人一組で現金を詰め込むという作業によって成り立っている。その経費もばかにならないわけで。
 
  • 私は、昭和と平成のコインブックを持っており、双方とも、入手困難なものや、記念硬貨の多くを除き、ほぼ全部そろえてあるけど、令和のコインは、そろえるつもりがない。