暖冬、クルーズ船、献血

さっきまで、雨が降っていた。雪ではなくて、雨である。

暖冬だと言われているとおり、今季はちっとも積雪を見ない。楽で有り難いけれど、このまま行ったら水不足になるのだろうか。

我々神奈川県民は、富士山が長い時間をかけてじわじわ漉した水を頂戴している。おかげで、大都市なのに水道水も美味しいが、これが不足するのは本当に困る。これから先、大雪が降る可能性も少ないだろう。

 

横浜港に停泊しているクルーズ船からは、結果が陰性で80歳以上の高齢者から徐々に下船させるという。

なんか一瞬、「陰性」の方が悪いような語感だ。英語でも「positive」「negative」で、こういう場合はnegativeの方が良いことなんだよね。

しかし、クルーズ船って、考えてみたら「動く老人ホーム」である。

長期間日本を離れて楽しんでいられるなんて、経済的にゆとりのある引退者しかできないことだから。

今回のことで、せいぜい10数時間閉じ込められていれば済む飛行機とは異なり、長期間同じスペースから逃げられないクルーズ船の欠点が浮き彫りになってしまった。これから先、クルーズ船というビジネスにも深刻な影響が出るのではないだろうか。

 

先日、2回目の献血をしてきた。

前にも書いたけど、私は、毎月大量に出血していたころには、常時ヘモグロビン不足で、献血なんて絶対不可能だった。

年取ってから、やっとできるようになったボランティア活動。

しかし、前回は、体重が49kgだったので、400ml献血ができなかった。そのため、200mlを申し出たら、露骨にいやそうな顔をされた。

「なんとか50kgありませんか?200mlじゃあ、需要がないんですよ」

と言い、体重計まで持ち出される始末。こっちは朝計量しているんだし、服込みで50kgにしてどうしようっていうの?

「200mlでは、使われないので捨てられるかもしれません」

とか言う。ともあれ、そのときは200ml採ってもらったけど、negativeな印象を受けて帰宅した。

 

今回は、朝の体重が無事50kgあったのだが、別の献血場に行った。しかも、「成分献血」というものに挑んでみた。血漿だけを採取するのである。赤血球を返却してもらえるので、時間はかかるけど、その方が有り難い。

「そんな、200mlだったら捨てるなんてこと、ありませんよ。前回のところでは大変失礼なことを言ったのですね」

と、お詫びしてくれた。が、真偽のほどはわからない。

しかし、採血前に、心電図まで取られたのには仰天した。採取された血漿なるものは、なんか、尿みたいな色をしていた。最後は、アイスクリームを1個もらって食べた。

あと、献血完了者向けに、いろんなサービスを提供しているようで、私が行ったときは、「無料手相占い」をやっていた。

そういえば、年が行ってから、占いというものをほとんど受けていない。

あれは若い女性のための遊びなのだとはわかっているけれど、せっかくなので、試しに申し込んでみた。

「若くなくて済みません」と言いつつ、手相を見てもらったら、私は70歳80歳と、老齢時にブレークしているのだという。

はっはっは。

占いは、心のエステと言った人がいた。それでいいんだよ。