「持っていない」建築家・隈研吾氏

隈研吾氏といえば、私のようなド素人でも知っている、日本の有名建築家である。

ネットを見れば、氏の建築はずらずら出て来る

なんだか、表面を「棒」でおおったような、フォークみたい、っていうか、牢屋の柵みたい(失礼!)なデザインが多いような気がする。

 

それで、思い出した。

山形県銀山温泉「藤屋旅館」である。

アメリカ人の金髪女将、ジニーさんがいたことで有名だった。

しかし、このジニーさんの旦那、自分の力を過信したのか、ジニーさんをもっと利用して金儲けを考えたのか、このひなびた温泉町には到底似合わない、隈氏による奇抜なデザインの旅館(これも牢屋みたい)を建ててしまった。銀山のひなびた風景を愛する女将のジニーさんの、

「こんなの、銀山に似合わない」

という猛反対を押し切ってのことだった。

おまけに、改築と同時に、一拍の値段も3万5000円くらいにしたらしく、変な建物に加えて、その高額料金が災いした。女将のジニーさんは夫に愛想をつかし、アメリカに帰ってしまった。名物女将を失い、客足はますます遠のき、改築による重い借金がのしかかって、2010年、藤屋旅館は倒産した。

依頼されたとはいえ、プロなのに、どうして、ひなびた温泉街に調和しない設計ができるんだろう?

 

猛反対、といえば、クソみたいな駅名の「高輪ゲートウエイ」駅も、隈氏の設計である。JR東日本も、公募の形は取ったけど、最初から決まっていたこのへんてこ駅名をごり押しした。こんな駅、「高輪」に改名するまで許せん。

 

それから、国立競技場も、隈氏の設計だが、東京五輪の開催は、危ぶまれている。

 

隈健吾氏って、「持っている」の反対で、「持っていない」あるいは「悪運を呼び込む」人じゃないだろうか。私のようなド素人が見ても、こんなに「持っていない」事例が目に付くんだから。