小池百合子知事と「カイロ大卒」

 

長年、英語で給料もらってきた私でも、小池都知事の英語多用は鼻につく。

英語が苦手、あるいはできない都民、まだ習っていない子供たちのことを考えたらどうかと思う。

彼女による日本語のキャッチフレーズは「3密」くらいかな。これとても「集・近・閉」としてくれたら良かったのに。

あとは、「東京アラート」とか「ステップ3」、果ては「with コロナ」だ。

「コロナ注意報」とか「第三段階」とか言い換えも出来ると思うが、「with コロナ」は難しい。直訳すると「コロナとともに生きる」みたいになってしまうが、そんな人生、ゴメンである。この武漢ウイルスは、インフルエンザウイルス同様、この世から根絶できるものではない、ということを言いたいのだろうけど、「with」では、ポジティブ感があって、ちょっとどうかと思う。

 

さてと、今この時点で、彼女は2期目の再出馬宣言をしているらしいが、ネックである「カイロ大卒」はどう説明するのだろう。

1992年の、新間議員問題を思い出した。この人の場合は、ほやほや新人議員のうちに、「明治大学中退」というのが嘘だったのがばれ、議員を失職した。私の記憶が確かなら、1審、2審では、「政治家推薦枠で入学した」とか、「特別推薦枠だった」とか説明したが、当の明治大学から在籍を示す証拠が出されなかったため、最高裁では戦略を変え、「有権者をだます意図はなかった」と、入学は虚偽だったことは認めたが、主張を変更していた。それでもやっぱり嘘はいかんので、失職した。

 

彼女ほどのキャリアになると、いまさら、カイロ大学卒でなくても、首席卒業でなくても、どうでもよくなった。武漢ウイルスのせいで、働きづめだったし、このまま行くなら次も当確だから。

ネットで見ただけだが、カイロ大学のように、中東の大学では、卒業証書は「カネを払って買う物」らしい。彼女は、卒業少々の開示はガンとして拒んでいるから、つまり、日本のような形で大学を卒業していないことは明々白々である。明治大学のように、日本、しかも東京にあって、在籍の有無を確認しやすい大学でないことは、逃げが効く(良い「逃げ」ぢゃないけど)のも、彼女に有利だ。

あとは、カネで買った点を認めて、ついでに「首席で卒業」は嘘だったことも認めてしまうか、あるいは、知事の任期を全うするまで、はたまた、お墓に入るまで、黙りつづけていくか。

やっぱ、嘘をつくって難しいものだ。私は、自分でついた嘘を正として生きる能力も度胸もないし、ついた嘘をずっと記憶しておくほどの優秀な記憶力もないから、嘘をつかずに生きていく以外、術はないのはわかっている。