アメリカでまた、黒人vs.白人問題が燃焼している。

かの国で、永遠に解決することのない人種問題。

「Black lives matter」などと書かれたプラカードを手に、夥しい人数が抗議行動に参加している。

トランプ大統領の直接の失政でもないのに、もうメディアは、次の大統領はバイデンのように書き始めた。が、バイデンじゃ絶対に無理だ。当選はあり得ない。もう77歳の高齢で、認知症の症状も出始めているのだから、大統領の激務は無理なのだ。マスゴミは土台、民主党派だから、前回の選挙の時もヒラリーが勝つ、と煽っていたしなあ。

しかし、暴動や、全く罪のないお店の略奪は到底許しがたい。うちのアメリカ人旦那に、なんで?と尋ねると、ああいう暴動を起こす連中はほとんど、「Antifa」と呼ばれる共産主義者で、何かの出来事にかこつけて「改革」を起こそうとやって来る者らだそうだ。

 

Matterって英語は、日本語に訳しにくい、と思ってきた。

名詞ならば「もの」「こと」「ブツ」「問題(点)」で、これは簡単なのだが、問題は動詞として使う場合。これまで、

「Does it matter?」(そんなこと問題になるの?)

といった反語でしか実際に口にしたことがない。アメリカで(ニセ)ゴジラ映画が封切られたときのキャッチコピーが、

「The size matters」

で、これは「サイズが問題なのだ」と訳されていたが、「ものを言う」「肝心だ」のような意味である。

「Black lives matter」を、「黒人の命大切」と訳したメディアもあったし、「黒人の命大切」と、「も」に様々なニュアンスを含めて訳しているメディアもあった。

否定形だと「問題にならん」「かまわん」「話にならん」「重要じゃない」と訳しやすいのだが、肯定形だと、そして、今回のようなセンシティブな問題だと、なおさら和訳しにくい。「大切」なら「important」とか「valuable」とか「precious」などがあるけど、あえて「物を言う」的な「matter」という動詞を使ってくるか。

 

ともあれ、一つ言いたいのは、黒人と白人のいずれか一方だけが正しく、一方だけが間違っている、ということはない。今回の警察官の窒息死のさせ方は到底許しがたい暴挙だけれど、亡くなった側には前科があったそうだ。