誰もが知っている童話「ウサギとカメ」。
この年になって、この童話、とりわけ「カメ」について、私(ら)は、ひどい誤解をしているということに気づいた。
この話は、カメのようにゆっくり歩いても、歩き続ければ、途中、油断して寝てしまったウサギですら追い越すことができる、という教訓となっている。
私が「ハタ」と気づいたのは、カメは「わざとゆっくり歩いていた」のではない、ということ。
カメにとっては、あれでも「全速力」であったのだ!!!!
ウサギの全速力に比べ、あまりに遅く見えてしまうだけなのだ。カメだって、カメなりに「全力で走っていた」に違いない。
カメは、「全速力とゆっくりの差がほとんどない」という特徴も持つ。しかし、その「全速力」は、ウサギや人間の「全速力」に比べ、さほど体力を消耗しないですむ。
そのため、カメは着実に、休まず行けた。
そこを誤解したまま「どうしてそんなにのろいのか」などと、カメをバカにした歌を歌ってはならない、と思った。
どうでも良いことなんだけど、カメを弁護したくなったので。