英語ネタです。お下劣です。
アメリカ人の旦那が、例によってすごい毒ガスを放ったので、私は、
「Skunk!」
と叫んで床に倒れ込むまねをしました。ふと、ずいぶん前に旦那をスカンク呼ばわりしたとき、かなりマジで怒ったことがあったので、今回はどうだろう?とびびったけど、今回は、年取ったせいか、怒りませんでした。
その代わり聞いてきたのが、
「How do you say "skunk" in Japanese? (スカンクって日本語でなんて言うの?)」
私は、
「スカンクはスカンクだよ。Su, ka, n, ku」
と言ってやったら、
「僕の耳には、Skankに聞こえる。だから日本人はいつまで経っても英語が上達しないんだ」
という、強固な自説にもっていくのでした。
その前に単語の説明から。日本語で母音の「あ」は、どうあがいても1つしかありませんけど、英語では「skunk」(発音記号:skʌ́ŋk)と「skank」(同:skæŋk)は、全く別の単語です。前者は動物の「スカンク」ですが、後者は私も初めて耳にする言葉でした。意味はちょっとよろしくなくて、promiscuous(誰とでも寝るような性的にだらしない)人、とりわけ、女を指す言葉でした。旦那から聞かなければ、私でも一生知ることのない単語だったと思います。
日本語について、旦那は、
「なんだって日本語はこんなに発音が少ないんだ.すべて同じに聞こえる。同音異義語ばっか」
と、ずーっと怒っています。だから日本人は、母音や子音の数が多い英語が上達しないとクソミソです。でも、しょうがないじゃん。だって、日本語は表意文字を使っているから、話しながら、頭の中で漢字に変換しているんだよ。たった26個の表音文字しか持っていないから、発音を複雑多岐に分類しなければならない人たちに言われたくない、と思います。
とはいっても、私はこのごろ、日常生活の中で、一瞬迷った同音異義語をメモするようになりました。
衣料品と医療品
感染と観戦
住人と十人
規制と帰省
指示と支持
変態と編隊
好天と荒天(正反対の意味なのに発音が同じって・・・)
回収と改修
交代と抗体
昇進と小心
等々、ほんの短期間でメモったのに、上はほんの一部です。冒頭の「いりょうひん」なんて、緊急事態宣言の最中、
「現場ではいりょうひんが不足してます」
というニュースを聞いたときにメモしたのでした。マスクや消毒液の代わりに、衣服が送られてきたかもしれない、と思いました。
私はさらに言い返しました。
「アラビア語は、母音の数が3つしかないんだって。あ、い、うしかないんだよ。え、も、お、もないんだよ。そんな言葉だってこの世にはあるんだからね~。」
現地の方々には全く不便なことなんてないだろうに、第三者のおせっかいとして、これはすっごい不便そうな国語に思われます。とりわけ外国語を学ぶのが大変そう。昔、ある人に、アラビア語では、例えば、日本語で「時計」と「使い」と言っても同じに聞こえる、と聞いて、びっくりしたことがあります。カイロ大学を出た小池百合子さんならこの辺詳しいでしょう。