子供を見せに連れてくる親

墓参りに行った。亡父が、こういう儀式、葬儀でも婚姻でも七五三でも何でもかんでも、「絶対に午前中にしなければならないものだ」と激しく思い込み、もし式場の都合で、開始を「12時10分から」などと言われようものなら、喧嘩してでも11時50分に変更させた変人であったので、とりあえず私もそれを踏襲し、午前中に墓に到着するようにしている。オヤジなんて大嫌いだったけどさ。

 

でも、墓参りについては、それでも良いことが1つ。

墓参りを終えて、駅に着くと、昼時になる。ここに、お気に入りのイタリアン屋さんがあるのだ。

「レストラン」ってほどではない、夫婦経営の店である。

 

それが、今回は、がっかりした。

小学生のガキン子2人を店にうろうろさせていたのである。

ガキン子たちは、店で宿題したり、お父さんかお母さんに「ね~、麦茶ちょうだい」なんて言ったりしている。

 

なんかなあ。

夫婦経営の店だと、自分の家の延長みたいに錯覚してしまうんだろうけど、こういうのは客としては勘弁して欲しい、と思う。仮にも大人の客が来るレストラン(←ってほどじゃない、とは書いたけど)なのであって、ファミレスじゃないんだから、ガキン子を連れてきて、飯食わせたり、遊ばせたりは勘弁して欲しい。

コロナのご時世だから、やむを得ない事情もあったのかもしれないけれど。

 

以前、通っていた近所の美容院もそうだった。

その男性美容師は、子供が二人いたのだが、私が行く土日、必ず子供たちが店で遊んでいるのである。シングルファーザーなのだろうか。店の片隅は、子供が遊ぶ専用コーナーになっていた。

いつ行ってもそうだったので、私は美容院を変えた。