そりゃないでしょう、公募のルール

公募ガイド」の10月号に、面白いアンケートが載っていた。

 

「最優秀賞に選ばれた作品は秀作だったが、明らかに規定枚数をオーバー。これってあり?」

 

というものだった。実際に、この事件(?)が起こっていることを受けてのアンケートだった。

私は、絶対ありえない、と思う。

私は、毎年夏に締め切りがくる、枚数30枚の小説に応募している。「30枚」を守るため、書き足したり削ったリ、とにかく推敲を重ねて応募に至る。31枚でも29枚でもない。30枚justに仕上げるのが条件なのだから、それが当たり前、そう思っている。29枚なら主催者はどう判断するか知らないが、30枚を1ページでもはみ出したら、選考の前にボツ、と思っていた。

 

そのアンケート結果を見て、驚いた。

私と同じ「ナシ」がたったの60.6%だったからだ。

「アリ」がなんとなんと、31.3%もいた。3人に1人が「OK」って?

「その他」も8.1%いる。

 

私と同じ「ナシ」の理由は特に書かないでもわかると思うけど、「アリ」の理由としては、

 

「枚数がオーバーしたけど削る部分が一切無い自信作として応募し評価されたのがすべて」

「大切なのは、優れた作品を世に出して知ってもらうこと。文字オーバーでその機会を奪われるのはもったいない」

「新人発掘という目で見れば許容範囲」

 

ええ~~、そんなわけないでしょう? 規定枚数以内に収めるのも力量のうちでは?

それだったら、実力さえあればほかの人の倍も3倍も書いていいの?

みんなが100メートル競走なのに、ひとりだけ200メートル走って褒められたら、ちゃんと制限を守っている他の参加者に対して、失敬極まりないと思う。

 

「その他」の意見の中に、

「特別賞にとどめておくべきであった」

というものがあり、これならまだうなずける、と思った。