うちのアメリカ人旦那に言わせると、日本人が英語のできない最悪の理由は
「カタカナの存在」
なのだそうだ。ずいぶん短絡的だなあと思う。このカタカナがあるせいで、英語の発音通り習おうとしない、という理屈らしいが、そんなものかな? 要は「母国語じゃないから」だが、練習してもしてもできるようにならない理由はもっといろいろあると思う。
LとRの区別が付かない、と、とかく見下されがちなる日本人の英語。それだったら、支那語話者やハングル話者が、濁音、半濁音、清音の区別が付かないことだってもっとバカにしたってよさそうなものなのに、不公平だ。ヨドバシカメラに行くと、複数の語によるアナウンスがあるが、支那語なんて、「ヨドバシ」のことを「よとぱ~し」と発音しているではないか。
ドイツ人は英語上手だと思ったことがあるが、フランス人の英語は聞くに堪えない。
さてさて、これは昔々のこと。当時、アメリカとハイチ(Haiti)との間で紛争があって、CNNやABCなどが毎日そのニュースを流していた。日本のNHKなどもそのニュースを流したのが、「Haiti」の発音が、英語では「ヘイティ」のようなところ、NHKが「ハイチ」と発音するので、あいつはひっくり返って笑い、
「ハイチだって。ハイチ、ハイチ!」
と死ぬほどその発音をバカにした。アメリカに行っても友人らの前で披露し、みんなで笑うネタにしていた。
しかし、最近、NHKラジオ英語講座(=私の英語学習の頼みの綱)で、ハイチ国自身が、現地語で、自国の名を、
「ハイチ」
と発音するのを知って、ほおっと思った。すかさず旦那に、
「Haitiの人たちはハイチって発音するんだよ。日本語とはアクセントの位置は違うけど、現地語とそう違っているわけじゃないじゃん。英語みたいにヘイティなんて言わないよ」
と言っててやったら、すこししゅんとなった。
「ドイツ」だって、英語では「ゲルマン民族」から来た「Germany」と呼ぶけれど、ドイツ語では、日本語の発音にむしろ近い。ほかにも日本語の発音の方が英語で呼ぶより現地語に近い国名はあるのではないか。
Yahooブログの時から度々書いてきたことだけど、亡父は、支那に心酔していた。しかし一方、そのうち国内分裂が起こり、3つの国に分裂するとも度々予言(?)してきた。早くその予言が現実化しますように。
最近、それ系のネタで旦那からメールをもらったのだが、彼は、
「Mitsu no kuni!」
と書いてよこした。このコロナの時期なので、3密を連想し、「密の国」という意味なのかなあと思ったが、文脈を見ると支那のことを書いている。
またか~、というか、いまだにわからないんだ、と思った。
英語話者らは、この小さい「っ」(促音)を認識し、文に書くのがからっきしダメなのだ。
口ではちゃんと発音しているように聞こえるのに、いざ文章に落とし込むと、小さい「っ」は全滅といって良いくらい書けない。
私が、
「Mitsu、じゃなくてMittsuと書かないと、日本語では別の意味になるんだからね」
と言うと、
「大した違いじゃないだろう」
と反論する。
違うよ!小さい「っ」の有無は、日本語では、大した違いを起こすんだって!!
英語でも「put」「took」「look」など、日本人としては「小さい『っ』」と感じる発音があるけれど、彼らはそう思ってはいない。
ともあれ、英語nativeだからって日本人をバカにする資格なんかないよ、と思った一件であった。