東京女子医大

私のかかりつけのすご腕婦人科医は東京女子医大出身なので、同大学には良い感情しか持っていなかった。

女性だけを学生とし、女性医師を育成する世界でもまれな医科大学である。女子の特性を生かし、良い女医さんを沢山育てて欲しい。

しかし、信じられない医療事故が続き、特定医療機関としての承認も取り消されてしまったそうだ。

つい最近報道された事件では、2014年、つまり6年も前、男の子に、プロフォールという全身麻酔薬を、成人の2.7倍も投与して死亡させるという事故が起こった。

人間のすることだから、ミスは絶対防げないけれど、成人量の2.7倍って、誰か気づかないのか、という量だ。そして、6年も経ってやっと当時担当した医師らが書類送検されることになったというが、なぜ6年もかかったのだろう。

 

私が昔からずーっと疑問に思っていたことは、

「女子医大の男性の医師らは、どこから、どういう目的で来るのか?」

ということ。大学の学生は100%女性だ。大学院なら男女共学であることを最近知ったけど、それでも女性医師の人数の方が圧倒的に多いだろうし、男性医師・教授らは、当然だけど、下から上がってきたわけでなく、よそからハントされたか自発的に来た人たちだ。

長嶋監督とか、古くはミッチーさん、逸見さんなども女子医大で医療を受けているから、すご腕男性医師もいるのだろうけど、はて?

 

聞いたところによると、自宅が医家でないが、たまたま優秀で医学部に合格し医師になった男が、開業医の娘と結婚ようと、女子医大に来る例がある、とかないとか。割と信じてしまう話だ、

しかし、医療事故が続き、経営難に陥っている女子医大。冬のボーナスない、とアナウンスをしたら看護師さんたちが(彼女らはほかにいくらでも仕事場がある)一斉に退職するという騒ぎになり、あわてた大学はボーナス不支給を撤回したそうだ。看護師に大量退職されたら、経営できない。

その分、なのだろうが、学生の授業料を大幅値上げするそうだ。6年間で計1200万円加算し、6年間の学費は4621万円。ひえ~~。それでも娘に医師免許を取らせたい開業医は、あまたいるだろう。

さらに噂では、慶応大学医学部の向こうを張りたい早稲田大学に併合され、早稲田大学医学部になるかも、とか。距離は近いから、まんざらありえない話でもない。

 

ほんとお医者さんになるって大変ですね。

余談だけど、私はお医者さんの学歴を見るとき、女子医大卒より、埼玉医科大卒にびびってしまう。

というのも、かつて、実家が広島の医家の娘さんを知っており、その人のお兄さんが、日本のあらゆる医学部を受けたけど、最後の最後、「入試日程が一番遅い」という埼玉医科大でようやく合格した、という話を聞いたからだ。