私は、競馬音痴であることを誇りに思います。
これがあるせいで、この世の中に、人生、仕事、家庭を棒に振った男性諸氏が、どれほどいることかと思います。
ギャンブルでしょ、所詮。ギャンブルは中毒を生み出します。立派な公害です。
その一瞬のためのギャンブルに、馬を産ませて育てて、競売し、レースに出し、競馬場の維持管理、宣伝広報、馬券の販売、競馬場で食べ物を売る人、などなど、どれほどの人数の人々が、そのギャンブルの上で食っているか、想像を超えます。
でも、単純に、サラブレッドって、美しい造形をしていますよね。人間の勝手な欲望に合わせ、あの重量ある馬体を支えるのに、必要最低限まで削られたような四脚に乗っているように見えます。
彼ら彼女らは、「人前で走らされる」という仕事を、どう思っているのでしょう？一度聞いてみたいものです。
彼らの血統は、父親と母親のみならず、その数世代上まで公表されているようですね。
でも、血統が良いからと言って、必ずしも速い馬とはならないようです。逆も真なりで、無名の両親から、速い馬が生まれたりするようです。
今日は、ジャパンカップというレースが府中であって、たまたまNHK BSで見ていました。天下のNHKも、たまに競馬って中継するようです。中継する、ということは、競馬に詳しいアナウンサーも数名抱えていることになります。へえ。
勝利したのは、このレースを最後に引退し、子を産む仕事に入る、アーモンドアイという女の子、5歳。この女の子、大層強いらしい。1番人気を裏切らなかった。2着は男の子だったけど、3着も女の子だった。すごいぞ、女の子たち。
馬って、男女差がほとんどないのだろうか。人間だったら、走って男に勝てる女はいないけど、馬は、男女混合で走らせても良いらしく、しかも、こんなふうに女の子が勝つこともあるのだ。専門用語では、「ひんば」「ぼば」と言うらしいけど、「ひん」と「ぼ」の字がよく似ていて区別がつかないため、あえて「男」「女」と称する。男だけのレース、女だけのレースっていうのもあるんだろうか。
アーモンドアイちゃん、最後の最後まで負け知らずで、有終の美を飾った。これからは、良い赤ちゃんを産んでね。
でも、競馬シロウトとして疑問なんだけど、「騎手」って、絶対乗っていないといけないものなの？ゲートに入れて、あとは一斉に自由に走らせたらいいのでは？終わったら、ゴールの向こうで大きな旗でも振って止めるとかしたらどう？？ 昔、福永騎手という人が落馬して、重度障害者になってしまった事件があったし。
