Falcon = はやぶさ

私は以前から、「falcon」(ファルコン)という英単語が大好きだった。いかにも猛禽類らしい、鋭い響き。目にも留まらぬようなスピードで、空をかっ切るイメージも浮かび上がる。

 

 

はやぶさ2」と名付けられた宇宙探査機からのプレゼントが、オーストラリアが厳重に管理する、砂漠のような無人の地帯(面積は本州の3分の1程度)に無事落下し、JAXAの職員によって回収されたそうだ。

 

理科系がまるで苦手だった私。しかし、これがどれほどの快挙かくらいは想像しなければならない。

6年も前に打ち上げた探査機が、6年前の計画通り、オーストラリアの、その、定められた地点に、カプセルを正確に落とすとは、宇宙からの距離や、風向などを考えると、針の穴を通す以上のコントロールを要求される仕事なのであろう。カプセルの中には、小惑星リュウグウ」から持ち帰ったと思われる部分が入っているらしい。早く開けて、調べてね。

日本人は、なんという技術を持っているのだろう。武漢ウイルスにめためたにやられ、暗いニュースばかりの今年であったが、そんな中、文字通り、一筋の明かりをともしてくれる偉業であった。

 

常々、宇宙開発って何のために、月面探査や惑星探査って何のために、明日の飯を食うには関係ないでしょう、のような冷ややかな目で見てきた私。理科系音痴だからだけど、費やす税に対する費用効果はどうなっているのか、正直、疑問はぬぐえない面はある。それでも、この快挙には目一杯拍手を送りたい。

 

しかし、支那は、先月24日、月面探査機を打ち上げたそうだ。日本から長年「ODA」なる資金を「もらってやっていた」間に、そんな技術まで開発していたのだが、目的はずばり、月面も支那の領土にすること。月にはおそらく鉱物資源が豊富に含まれているだろうから、それ狙いでもある。

中華思想も、いい加減にしてくれないかな。

 

はやぶさ2は、このミッションで地球に帰還する、と思っていたら、さらに11年もの探査の旅に出るそうだ。

あと11年。自分の年齢に11を足して、がっくりきてしまった。生きていたら、このエントリーを読み返そう。