紅と白

もう正月も終わったのに、なますは、箸休めとして重宝するので、今日もまた作った。

 

以前にも書いたのだけど、私のレシピでは、「人参の割合は大根の5%」である。いろんな料理本を見たのだが、人参を大根の3分の1くらい使うレシピもあって「そんなに入れるの?」とびっくりする。大根の中に人参の赤がちらほらしているほうが品があると思うのだけど。

とはいえ今回は、たまたまザクっと切り取った大根が400g、たまたまちょこっと残っていた人参が40gあったので、「人参1割か、ちょっと多いな」と思いながら刻んだ。

 

 

↓ 塩をして1時間置き、しぼったあと。

 

 

ね。これはこれで悪くないけど、やっぱり人参が多い感じ。

 

赤と白、といえば、おおみそかのあの番組を思い出した。

毎年、演出技術が進歩しているし、今年など観客がおらず、却ってすっきりやれたような印象もあったのだが、毎回、終わりに、

「さて、紅と白、どっちが勝ったでしょう?」

という採点が始まると、どどーっと白ける。一挙に昭和に戻る。

調べてみたら、紅白は1951年から放送しているのだという。その当時は、女性の地位がずっと低く、男性と互して競える世界など芸能界くらいしかなかったから、これも趣向のひとつだったのだろう。

その後、「連想ゲーム」とか、民放でも、男女で競うような番組もいくつかあったような気がするが、今ではほとんど、紅白のみではないいだろうか。

それに、昨今は紅でも白でもない人々からの人権の主張が目立つようになってきたが、それらの方々からこの番組にクレームは付かないのだろうか。

紅、白ともう一つ「桃組」を作れ、とか。

○○きよし君など、桃組初代としてふさわしそうなのに。

 

とにかく、最後の採点は白ける。