超ひさびさの「そろばん」

緊急事態宣言につき、巣ごもりの時間が続く中、ふと、思い出した。

 

そろばん。

 

 

ずーっと、いつかやろういつかやろう、と思って、3級と2級の教本を買って保管していたのだが、この機会にやっと引っ張り出した。

しかし、当たり前だけど、指がすっかりなまってしまった。そういえば、そろばんでも「かけ算」「割り算」ができたはずだけど、やり方をすっかり忘れてしまい、とりあえず無難な「見とり算」から始めた。

このそろばんは、小学校2年生の時の担任だった、白井先生から贈られたもの。

3年生が終わるとき、

「私、父親の転勤で長野に行くことになったんです」

と言うと、お別れの印に何が欲しい?と聞かれ、当時、別に習っていたわけでもなかったのに、

「そろばんが欲しいです」

と言ったら、これを買ってくださった。そろばん塾に行き始めたのは、長野に行ってからだ。

白井先生も、とっくにこの世におられないだろうなあ。

 

ところで、そろばんって、認知症の予防に効果的ではないかしら?私はそう思っているんだけど。

将来、老人ホームに入ったあかつきには、みんなでそろばんの練習をする、って良くない?

今はまだもたもたしているけど、とりあえず練習を続けてみようと思う。

 

しかし、アメリカ人は、こういう、

「人力で速く計算をする」

「暗算をする」

ということに、ちっとも価値を見いださない。大昔ならいざ知らず、電卓もPCもあるこの時代に、なんでこんなものを?と、冷ややかだ。