今年は、本日が節分なのだそう。2月2日になるのは、なんと124年ぶりだそうだ。
公転周期が365日justじゃないからだそうで、そういうズレってあるんだね、と思うけど、毎年心がいたむのが、あの「恵方巻き」。
誰が始めたか知らないけど、毎年毎年、大量に廃棄されていると思うと、本当に罰当たりなことだと思う。
世の中には、何も食べられずに餓死、というニュースも聞くのに。
以前、am/pmというコンビニエンスストアがあった。私がここを好きだったのは、お弁当は全部冷凍で、注文を受けてからチンしていたので、お弁当の廃棄がきわめてゼロに近かったことである。
しかし、このチェーンも、ファミマに買収されてしまった。このせいかどうか、あるファミマから隣のファミマまで100mくらな立地もざらにある。
これらの店から廃棄される食べ物も膨大だろう。
私は、家が貧しかったので、食べ物は絶対無駄にできなかった。無駄にできるような食べ物がなかった、と言った方が正しいかも知れない。
「少しくらいまずくても食べてしまいなさい」
「残したら駄目」
というのがルール。幸い、母の料理はすべて美味しかったのだが、子供のころはどうしても「味噌汁」が苦手で、毎食なんでこんなものが出てくるんだ、と、苦痛で仕方が無かった。
しかし、「少しくらいまずくても我慢して食べろ」というのは、しばしば裏目に出た。
ガキんちょのころ、母の田舎、秋田に連れて行かれたときのことだ。
地元のいとこたちに、駄菓子屋に連れて行かれ、みんなで真っ赤なジュースを買った。
水に、合成着色料と合成甘味料を溶かしただけのシロモノ。
いとこたちは美味しそうに飲んでいたが、私は一口飲んで「うげっ」となった。なんでいとこたちはこんなひどいものを飲めるんだ、と思った。
しかし、母のしつけがある。
私は、我慢して、我慢して、飲んだ。
その後、私だけ酷い腹痛と嘔吐に襲われた、田舎者どもは強い、と後で悟っても遅かった。
それから、東京で一番良く行く親戚宅に行ったとき、みつまめを出された。私は、寒天が大嫌いだったが、母が隣で美味しそうに食べていたので、無理矢理、死ぬ思いで食べた。
その後、しばらくして全部嘔吐した。
次にその家に遊びに行ったときもまた同じみつ豆が出て、母は「残したら駄目」というので食べたら、私、再び嘔吐。
「まずかったら、体に合わないと思ったら、残していいのよ」
という教えが欲しかったなあ。
今はほとんど手料理しか食べていない。そのせいか、時々、外食か、できあいのものを食べたとき、食品添加物らしきものに一瞬「おえっ」と感じることがある。最近では、魚肉ソーセージ。
とにかく、恵方巻きは、完全に受注生産にしようよ。馬鹿らしいなあ。