先日、献血に行った時のはなし。
看護師さんが多数いる場なので、私に針を刺してくれていた人に、
「看護師の学校、って、年いった人も来ていました?」
と尋ねてみた。そうしたら、まだ25歳前後くらいだったその女性は、
「全然」
と即答。私は日本語の文法として、肯定で「全然」を使うのは火花が出るほどキライなんだけど、この場ではぐっと抑制した。
「もう、60歳過ぎの人とか、いましたよ」
と言う。ひえ~~っ、60歳過ぎて看護学校に入学!
誤解しないでいただきたいのは、私は、人間、何歳になっても学ぶ姿勢は誰もが持つべきだと思うし、60過ぎて看護学校の門を叩く人は、いくら褒めても褒めたりないと思う。
しかし、看護学校を修了して、看護師の国家試験に合格して・・・・・
そのあと、就職先はあるのだろうか。
必ずしも就職せずとも、たとえば、家族に障害者とか介護する人がいるなら、それに役立てるということもあるかもしれない。
しかし、せっかく、最低3年間も通って資格を得たなら、病院とかで経験を積む方が無駄にならないだろう。
でも、60歳過ぎて、「新人看護師」として、いくら看護師が超不足しているからといっても、あるのかな。
介護施設や、障害者施設などでの採用もあるかなあ。でも、病院で実務経験を積んだ人でないと、採用する側も、いくら免許があったって、どう思うんだろう。
ともあれ、看護学校も、高齢だからといって、受験生を門前払いにはしていないのを聞いて、ほっとした。
献血場の看護師さんたちは、若い女性ばっかり。せっかく看護師の免許を得たのに、急患対応や病気の看護といった医療経験にはならない仕事なので、少々もったいないなあ、と思う。急患も重病もなく、残業も夜勤もないから、良いのかしら。でも、若い彼女たちには、もっと病院で現場経験を積む仕事もしてほしいと思う。献血場の看護師さんたちは、医療現場をリタイアした古参の方々で良いと思うのだが。
とにかく、看護師さんたちには、感謝、感謝。