この前、郵便局に行ったとき見た光景だ。
カウンターで、おそらくその場で購入したのだろうけど、封筒に84円切手をゆーっくり貼っている、やや年配の女性がいた。
あまりゆっくり貼っているので、何気なしにその封筒の宛先を見てしまったのだが、なんと、
「東京都大和市」
と書かれている。
へ?
若いときの私なら、
「東京都に大和市なんてありませんよ。東京なら東大和市で、もし大和市なら神奈川県ですよ」
と、おせっかいにも口出しするところだったが、今はもう、自分に関係の無いことには口を出さないトシになった。
郵便番号さえ合っていれば、無事、東大和市か神奈川県の大和市に届くのだろうか?
そんな心配はチラッとしてしまった。
北海道に「北広島市」という市がある。文字通り、広島県から北海道に入植した人たちが多く住んだところから名付けられている。
東京の「東大和市」も、神奈川の「大和市」も、もとは「大和村」だったところからその市名になった。
別に、奈良にゆかりがあるわけではない。
ともあれ、手紙を出したおばあさん、受取った人から、
「あのね~~、東を付けてね。ここは東大和市なんだよ」
って、教えてもらったことを祈りたい。