NHK的に言うと「大型連休」と表記するのだそうだけど、この4月末から5月にかけて、大量の祝日が並ぶのは、いまさらだけど、よろしくないと思う。
金融機関を始め、ビジネスが停滞してしまうからだ。
外資系に勤めていると、海外の支社に向けて、社長のセクレタリーあたりが
「日本ではGolden Weekと呼ばれて、4月29日から5月5日までほぼ仕事が休みです」
のようなメールを出すのだが、海外からは、
「なんで日本ってそんなに休日が多いの?」
と驚かれる。私は外資系の人間だから、それに加えて、有給休暇も消滅しないうちにきちんと取る。ほんと休みの多い国だね。ざっと年のうち3分の1は休みだ。
ただし、コテコテの日本企業、とりわけ零細企業だと、有給休暇なんて取ブラックブラック体質の社も多いそうだから、その意味で、社員を休ませるために、祝日を多くしているとも聞いた。しかし、それが事実だとしたら、完全に本末転倒な話だ。
山の日、海の日? なんと無意味な、取って付けたような祝日。
それに、生鮮食料品の仕入れなんてどうやっているのだろう。
途中で1、2日くらい市場が開くのかな?
冷凍魚、冷凍肉を解凍して売っているものばかり、ってことはないだろうね。
ところで、4月29日は「昭和の日」だったが、これはつい2007年までは「みどりの日」なんて、たわけた名前で呼ばれていた。
Wikiで背景を読むと、名称改正が可決するまで3度も法案が提出しなおされたという。
2000年には、森喜朗総理大臣の「天皇を中心とした神の国」発言が影響して没。
2002年には、衆議院解散により審議未了。
2005年に、やっと法案成立。
祝日の名称を改めるのには、これほどの年月と労力を必要とするのだ。
昭和、というだけでnetagiveな反応しかしない国会議員も多いのかも知れない。