私は、ファッションセンスがない。土台、ファッションには疎い。流行などにも興味が無く、好きな服、似合う服を、ぼろくなるまで着ている。
というか、むしろ、「最近流行」って服には、違和感しか感じないことが多い。最近は、たとえば、妙齢のご婦人用のTシャツとかカットソー(といっても両社の違いはわからない)は、後ろ身ごろの長さが前身ごろよりだらーっと長く、お尻を隠すくらいの長さなのが目に付く。実にダサい。なので、たまに服でも買おうかなと思って店を見ても、買いたい服が本当に見つからない。
そういえば、「SIMLE LIFE」というカジュアルウエアだけは、かろうじて好きだったから、その店舗を調べて行ってみよう、と、ネットを見たが、過去に高島屋とか京急デパートなどにあった店舗も検索できず、電話をかけても通じない。
変だなあ、と思って、もう少し調べてみたら、SIMPLE LIFEは、あの「レナウン」のブランドだったのである。
レナウンは、ご存じの通り、2020年11月に経営破綻してしまった。
SIMPLE LIFEは、まったく聞いたこともない「小泉アパレル」って会社に売却されていた。
これで、買いたい服がますます買えなくなった。もうユニクロを買う年でもないし、困ったなあ。
さて、ネットでちょっとよさげな服の宣伝がでていたので、1着2000円くらいだったのもあり、試着せずに買うことはまれな私でも、つい買ってしまった。「Halfdeli」という全く聞いたことのないメーカー。
さて、注文したが、なかなか届かない。
注文を確認した際受取ったメールには、
『現在、注文いただいた商品はすでに準備をしており、少し時間がかかる可能性がございますが、 ご心配なく少々お待ちください』
などと、へんてこな日本語で書かれていた。
そして、届いた服はもう、縫製も超お粗末なものであった。
しかも、「ポリエステル100%」とかいう材質表示も、洗濯方法指示のラベルもな~~んにも付いていない。
梱包材の上に貼られていた私の住所ラベルは、あきらかに支那漢字で書かれていた。
ちくしょー、支那から直送かよー。
支那の業者にしては珍しく、
「何か問題がありましたら、お気軽にお問い合わせください」
と商品発送通知メールに書いてあったので、アタマに来ていた私は、日本語がメチャクチャなこと、日本では、「家庭用品品質表示法」等の法律に則った製品表示を服に必ず付けなければならないのにそれがない、不満だから返品したいがいいか、と書いた。
そうしたら、返信されたメールには、
『誠に申し訳ございませんが、返品はできますが、送料がお客様負担します。
また返品先は海外で、随分時間かかります。
おすすめしておりません。
よろしくお願い申し上げます』
と、またメチャクチャな日本語で書かれていた。
要するに、この支那業者、日本から返品すると洋服代よりカネがかかるを知っているので、消費者を泣き寝入りさせているのである。
ちくしょーめ。
いまどきの洋服はみんなMade in Chinaだけど、間に必ず日本の会社がはさまっているから、安心して買えていた。
まさか支那から直発送されるとは、うかつであった。
泣き寝入り。
Halfdeliなんてサイトから買ったら絶対ダメですよ。