銀行も大変

証券会社とか銀行って、今、不動産として店舗を持っているのが大変そう、とは感じていたけど、横浜西口にあった「商工中金」の支店がいつの間にか消えていた。

 

 

そもそも中金、って何? 個人で口座を持つような普通銀行ぢゃなかったから、あまり気にも留めていなかったけど。

今は、下の通り、1店舗で、もともとの「横浜支店」に加え「川崎支店」「横浜西口支店」まで兼務している。

 

銀行も、一等地に大きなビルをどーんと構えていたのは昔の話。

店舗へ来るのは、資産家か、あとは重要書類の手続きくらいの客にして欲しく、あとはネットでやってくれというのがホンネのはず。庶民は店舗に来るな~、って。

 

そうしたら、こんな葉書も来た。

 

 

ありゃ。私が口座を持っている横浜銀行反町支店も、横浜駅前支店に併合される、とのこと。そのうち2支店とも、みなとみらいにある本店に併合される日も来そうだ。

 

通帳も徐々に有料化されている。ATMが通帳を飲み込んでしまったみずほ銀行が一番熱心なのは皮肉というか変な話だが。アメリカでは、とっくの昔に紙の通帳なんぞ廃止されてしまっているそうだけど、日本のように災害の多い国なら、通帳というブツで持っているほうが、いざというとき、安心だという気持ちは、実はある。自分の口座番号やID番号、暗証番号を暗記している人なんてほとんどいないから。また、相続の時にも助かるので、私はどうも通帳がないのはいまいち不安。

 

「72の法則」ってご存じだろうか。これは、FP(ファイナンシャルプランナー)の人ならご存じと思うが、

「預けた預金が2倍になる年数を計算できる数字」

で、72を年利(%)で割るとわかる。

かつては、定期預金の利率が8%とかいう信じられない時代もあった。72÷8で、9年預けておけば、預金が倍になったのだ。

 

それから、完全に銀行の持ち出しサービスでやっていた「両替」。あの、ビニールの筒でくるまれたロール硬貨は、銀行の店頭でいくらでも手数料なしで両替できたなんて、今では信じられない。今は、口座のある顧客は1日に1回だけ無料で両替が出来るが、私が最近、ちょっと100円硬貨が欲しくて横浜銀行に両替に行ったら、1万円札をいれたのに、ロールどころか、max10枚しか出してくれなかった。

 

老婦人を相手に婦人服販売を営んでいる店主が、

「1円玉が欲しくて両替に行くと、500円の両替で手数料が400円かかる。これじゃあ商売にならない。が、お客は老婦人ばかりなので、電子マネーで払ってくれるわけがないし」

と困っているという記事を見たことがある。

だったら、ちょっきり払ってくれない客の場合は10円未満を切り上げる、とか、税込みで10円未満なしにすればいいのに、それもできないのかなあ、と思った。

とにかく、銀行店舗も、現金も、徐々に少なくなって行きそう。渋沢栄一が最後の1万円札になるかな。渋沢さんには悪いんだけど、あのお顔では、お札としてあまり映えないと思っているのは私だけ?やっぱ聖徳太子が良かったよ。