派遣という仕事

ときどき、派遣のサイトをのぞくことがある。

しかし、正社員と比べて収入がすごく低い。

当たり前だろ、と言わないで欲しい。

そもそも、派遣というのは、ちょっとやそっとの人にはない高度なスキルを持っているから、常時雇用でなく、短時間だけパッと働いても、それなりの収入を得られるから、生活に困らない、という労働形態だったはず。

例えば、プログラミング、とか、筆耕、とかね。

その後、企業側からの立法に対する圧力で、「これだけは派遣ダメ」という「ネガティブリスト」以外の職種なら何でもありになってしまった。

要するに、企業側からしたら、景気の調整弁だったり、ちょっと手が足りないところに短期間来てもらったりだけでなく、正社員として雇用するのが煩わしいので、派遣のまんま正社員と同様の仕事をさせ、要らなくなったら切る、ことが当たり前になった。

バイトと大差ない。

 

もちろん、そういう雇用形態を敢えて選んでいる人なら、良い。

旦那さんがリッチで、収入目的でない人。

人間関係のしがらみが苦手で、外様のままでいるほうがいい人。

本当にスキルが高くて、引く手あまたの人。

 

でも、そういう人って、とても少ないと思う。

 

時給1300円だとしたら、1日8時間、月20日働いたって、20万円くらいしか払われない。

なかなか正社員のポジションに就けなくて、やむなく派遣にとどまっている人たちは、こんな収入では生活できないだろう。

 

私が見ていたサイトでは、英語通訳翻訳、契約書作成、という私にマッチしそうな職種だったのだが、なんと時給が「2100円」だった。

ふざけるな、と思った。この程度払えば、それだけのスキルが買えると思っているのかなあ。