「デラウエア」と「中吊り」

私の実家で「ブドウ」と言えば、とりわけ私が子供だったときには、100%「デラウエア種」だった。

あまり種類がなかったのかもしれないが、母はデラばかり買ってきた。

 

 

もちろん、今でも大好きだ。

しかし、アメリカ人旦那と初めてブドウを食べたときの衝撃は忘れられない。

それは、カリフォルニア州をドライブの途中、食べに立ち寄った寿司屋さんでのこと。寿司屋なのに、デザートにブドウを出してくれるあたり、良心的だった。

しかし、私がいつも通り皮と種を口から出しているのを見たアイツ、ぶったまげていた。

「なんで皮を出すの?」

私が旦那を見ると、彼の手元にはブドウの皮が何もない。

私「何で皮まで食べるの?」

アイツ「何で皮を出すの?」

 

というわけで、アイツはいまでも日本のブドウを食べるのが苦手だし、私は逆に、アメリカでブドウを食べるときは、頑張って皮を出す。日本のブドウと違って、皮まで食べられるように生育されている品種のせいか、皮が薄いので、出すのが日本ほど容易ではないのだが。

 

ともかく、デラウエアって「昭和のブドウ」かなあ。

今ではほかにも多数の品種が出回っているし、海外から輸入したものもある(ちょっと薬品類が心配で輸入物は買わないんだけど)。けど、ついデラを買ってしまう。

 

さて、と、昭和の名残、といえば、週刊文春が、8月26日発売号で、電車の中吊り広告を廃止する決定をしたそうだ。

週刊新潮も、あらかじめ文春と話し合っていたっぽいが、これまた9月で中吊り広告を廃止する、という。

私は両誌とも、中吊り広告は必ず見るから、さみしいなあ。でも、昨今は、見る人は見ているんだろうけど、皆さん一心にスマホをご覧になっている。中吊りの広告効果は、以前より下がっているようだ。

それに、紙などの資源も節約できるし、いまでは、電車の出入り口に電子公告が流せる。電子媒体だと、配信は直前で済むし、内容に訂正、変更があった場合も簡単に直せる。

 

かくして、昭和の習慣がまた一つ、姿を消すことになった。

月刊文藝春秋の中吊りは、継続するのだろうか。

 

 

PS:関係ないけど、朝日新聞の甲子園クラウドファンディング

 

 

寄付人数=昨日+31人

寄付金額=昨日+189,000円

あと13日。