英語ネタ 「overtax」

英語の「Overtax」, ぱっと見れば、文字通り、「税金のかけすぎ」という意味だと誰もが思う。

確かに、その意味で(も)正しい。しかし、だね。

 

区内に公営プールがあり、時々泳ぎに行っている。

入場料100円、ロッカー代10円という安さだ。

プールは、3分の1に区切られ、3分の2の面が浮き輪などで自由に遊べるスペース、そして3分の1は、黙々と往復して泳ぐスペースだ。

私は「黙々」スペースで、ほぼ平泳ぎで泳いでいる。クロールは平より体力を消耗するので、なかなか挑む気になれなかったが、ちょっと勇気を出したら、ちゃんと25m泳げた。子供のころに覚えたことって偉大だ。

 

何度もプールに通ってから、右肩に痛みが生じてきた。で、アメリカ人旦那に言うと、

「Don't overtax it」

と言う。へ??税金をかけすぎるな、って?

まあ、ちょっと考えたら「やりすぎるな」「負荷をかけすぎるな」という意味なんだろうと思い、辞書を引いたら、案の定そうだった。

だったら「Don't overdo it」と言ってくれればいいのに、なぜ、体に負荷をかけることまで「tax」という言葉を使うんだろう。英語民族にとって、負荷のイメージは何でも「税」なのかな。

 

蛇足

五輪があって、外国人と接する機会を持つ人は多少なりとも増えるだろうけど、私から日本人のみなさんに是非お願いしたいのは、

「握手しながらお辞儀をしないで」

ということ。日本人だからクセで出てしまうんだろうけど、あれはほんと見ていて恥ずかしい。握手をするならまっすぐ顔を上げ、相手の目を見つめること。お辞儀をするなら握手はしないこと。

 

それから、日本人はどうしても「おめでとう」と言う時、「コングラッチュレーション」と言うのだが、これもやめてほしい。

「Congratulations」と、必ず最後に複数形の「s」を付けて欲しい。

英語の挨拶では、気持ちの数が数えられるわけでもないのに、複数形で言うルールがある。

メールの書き終わりの「敬具」なんて、「Best regards」「Best wishes」とか。「お悔やみ申し上げます」だと、「Deep condolences」と言う。是非「congratulationS」と言ってくれ~~、と、イライラはらはらしながら見ていて、そしてほぼ裏切られる。