衆議院選挙 10月31日

就任したばかりの岸田総理は、衆議院を解散し、10月31日に総選挙、即日開票することを決めた。

「まだ国民の信を問うていないから」

とかいうのが大義名分だと思う。しかし、この岸田さんという方、どうも私の目にはインパクトに欠けるように見えてならない。

これといって勢いのない今の状況で、自民党が大勝できると踏んでいるのだろうか・・・・・?

 

安倍総理が、持病の再発で辞任を表明したのが昨年8月。安倍総理のもと、長らく官房長官を務め、国民にすっかり顔を知られた菅さんが、次の総理大臣となった。

今となっては、「この時解散総選挙をしておけばよかったのに」とおっしゃる方が多い。

「たら、れば」は意味が無いとお叱りをうけてしまいそうだけど、表現は非常に悪いが、安倍総理の「弔い合戦」「お病気同情選挙」にもなって、おそらく自民党は地滑り的大勝利を得たと思う。が、菅総理は頑として首を縦に振らず、菅総理の間は衆議院選挙を行わなかった。

 

私の勝手な考えだが、菅さんは、No.2で成功するタイプだろう。安倍総理官房長官としてはこの上ない方であった。

性格的なせいか、アピール力(りょく)には欠けたようだ。あまり、自分を誇示するタイプでもなさそうだったし。

それで、私に言わせればだが、われらが横浜市長選挙での、小此木候補の惨敗が、最終的に菅さんの首を取ったと思っている。

 

岸田総理は、「あの時解散総選挙をしておれば」と散々聞いてきたので、ご自身では、絶対菅さんの轍を踏むまいとの決断をしたのだろうけど、安倍総理の病気の後を受けて立った菅さんに比べ、それほど岸田さんに投票したいと国民に思わせる要素があるだろうか。

 

もちろん、枝野をはじめとした立憲の連中は、反対するばっかりで何の役にも立たないけれど。

 

岸田総理は、金融所得への課税強化は「とりあえず」先送りする、らしい。選挙後どうなるかわからないけれど、まだコロナ禍おさまりきらぬ中、投資家の気持ちを冷やすことは経済上得策ではないと思う。

貧富の差が拡大していることを問題としているが、それも、そのまんまではちょっと疑問だ。

もちろん私は「富」ではなく「貧」の側に近いと思うが、「富」の側の方々は、たまたま裕福な家に生まれたのかも知れないけれど、寝る間を惜しんで働いたり、人が考えないような技術を考えたり、と、「貧」の人らにはない壮絶な努力もしているのではないか。「富」が悪のような捉え方をするのは共産主義的で、どうもいただけない。「富」の方々は、より幅広い社会貢献や積極的な雇用、寄付を求めるなどに政策を誘導していただくのがよろしいのではないか。