女には理解できない男の性(さが)

外を出歩くと、あまりにもよく見掛けるので、首をひねっている。

マスクを、口だけにかけて、鼻を全然カバーしていない人。まず絶対、男である。

鼻だって立派な呼吸器でしょう、なぜ鼻もカバーしない?と不思議で仕方ないのだが、赤の他人に指摘するとこっちの身が危ないかも知れないので、ただ遠ざかるだけ。

 

家族の男が、親、兄弟、同居の甥姪などを殺してしまう事件が散見される。

大体、報道でも、

「同居の無職の長男(伯父、など)が行方不明になっており、なんらかの事情を知っているものと見て、捜査しています」

といったふうに読み上げられる。それだけで、犯人は確定したも同然である。

 

言うまでもないのだが、そういうのもまず絶対男。

しかも、「高齢、独身、無職」の3条件がそろっている。おまけに、近所の人でさえ、

「そんな人が同居していたなんて知らなかった」「見たこともない」

とコメントするほど。いわゆる「引きこもり」なのだろう。

精神的に問題があるから引きこもるのか、引きこもりが続くから精神的におかしくなるのか、どっちが鶏で卵かわからない。

家族だけで被害が済んでいたらまだましだと言っては、犠牲になった家族の人たちには非常に気の毒なのだが、家族にも「当たり外れ」がある。

そして、そういう「外れ」の家族に、「出て行ってくれ」と言えず(言ったら暴れられるのかも)、恐る恐る同居を続けているような家族って、日本中にどれほどあるのだろう。

 

「誰でもいいから殺したかった」

「死刑になりたかった」

といって、無差別に人を殺すのも、まず絶対男。

先日も、京王線の車内でライターオイルをぶちまけ、火を付けるというどうしようもない若者(25)もいた。

電車内、と言えばどうしても思い出す一件がある。

2015年、新幹線の中で、男(71)が、ガソリンをかぶって焼身自殺した事件。何の罪もない女性が一人巻き添えを食った。

報道によれば「年金が少ない」と常に不満をこぼしていたという。

だからと言って、新幹線の中で油をかぶって死んだって、年金が増えるのか。大迷惑にもほどがある。

そういえば、この間新幹線に乗ったら、警備会社の人が車内を行き来していたっけ。

 

京都アニメーションの放火犯もひどい。が、彼は、全身やけどでも国の医療により命を救われ、起訴された。

今後の公判に耐えるのだろうか。

 

男というのは、女に比べ、勇猛、果敢、闘争的、肉体の力がある、といった本能や性質が大きいと思うけれど、それがカッとなると、一瞬で悪い方向にむかってしまうのだろうか。女には理解に苦しむ点が多い。

 

もちろん、世の99%以上の男性はこんなふうでないことは十分わかっているので念のため申し添える。