こんな歯医者に二度と行くか

インプラントを入れてもらった歯医者は、行く度に新しい人が入って、これまで看てくれた歯科医師とか衛生士がいなくなっている。

良く言えば、新陳代謝、悪く言えば、どんどん辞めているってことだ。しかしこの辞めっぷり、アヤシイ。

インプラントの保証期間が7年あり、その間は行かないと保証しないという脅しを受け、もとい、契約なのだが、ここの院長が、わけあって大嫌いなのだ。なにより患者を馬鹿にした上から目線の口の利き方がひどい。

そんなわけで、前回失敬なことを言われたあと、ベテランの受付の女性に、「院長に診てもらうのは絶対にゴメンですから」と念を押して置いたのだが、そのベテラン女性も辞めてしまったようで、このごろ見掛けない。話が伝わっているかどうか?

これまで看てくれた歯科医師も辞めてしまい、今回は新しい歯科医師が、私のレントゲン写真を、一人で判断せず、逐一院長に見せて、診断を仰いでいる様子。ちなみに今回はインプラントよりも別の奥歯に問題があったので行った。

 

そうしたら、その若い歯科医師でなく、院長が出てきて(ぎゃっ!!)、

「ああ桃実さんお待たせしました」(←あんたなんか待ってねーよ)

「この奥歯ですが、中がぐちゃぐちゃに腐っていますから、抜いちゃわないとだめです」(←何がぐちゃぐちゃに腐っている、だ。もうちょっと言い方を考えろ、このー)

「じゃ君、料金の説明をしておいて」

と、若い歯科医師にあとを任せてやっと出て行った。

若い歯科医師は、

「では説明します。抜歯が5万円で、抜いた後の穴に骨を埋める補正が25万円で、」(←ぬわんだっとぉぉぉぉぉ??)

私は「抜歯なら保険でやれないんですか」と尋ねると、「ああ、うち抜歯は保険でやっていないんで」とぬかす。この金儲け主義ぼったくり歯医者め。私がインプラントの支払いっぷりが良かったので、良いカモだと見なされているのかも知れない。抜歯を保険でやらない歯医者なんて聞いたことないぞ。

衛生士さんもどこかに行ってしまったので、私は紙エプロンを勝手に外し、コートを着てさっさと診察室を出た。

若い歯科医師は、

「早く予約してください。でないと、年内埋まってしまいますし、いつやります?」

と、なんかオロオロ、うろたえながら言っている。不動産屋が「早くしないと売れちゃいますよ」と言うのと同じだと思った。

私は憮然として受付に向かい、馬鹿高い診察料を払い、戻された診察券を、若い歯科医師がオロオロしながら私を見つめる前、ゆーっくり、ゆーっくり、診察券入れにもどした。

私は、むかつきながら、その若い歯科医師に向かって、
「やりません!」

と叫んで出てきた。あの拝金主義歯医者、もう行かないぞ。歯医者なんてコンビニより多いんだから、ほかにいくらでもある。