引っかけくさい表現

Yahooのページに毎日出ている「国内ワクチン接種実績」の数字を見ると、現段階で2回接種した人数は99,456,201人、国民全体の78.5%にまで達したようだ。接種可能年齢が12歳以上であることを考えると、すごい数字だ。

ジョコビッチのように、意地でも打たない人もいる。まあ、入国審査でウソこいたり、言い訳に次ぐ言い訳で却ってドツボにはまって信用を失墜しない限り、打ちたくない人は仕方あるまい。そういう人は、万一感染しても、重篤化しても、病院に駆け込まず、一人でじっと耐え、文句も言わないのが望ましいと思う。

 

さて、と、この間、「これって引っかけだなあ」と思う表現を見た。

「ワクチンを打たれた実験室のマウスは、すべて、2年で死んでしまった」

というものだ。

ワクチン反対論者が一目で狂喜しそうな話だが、話の続きを聞いてみたら、そういう実験用のマウスは、

「もともと寿命が2年」

なのだそうだ。なら、ネズミたちは、天寿を全うしたというわけ。

 

人間って、ネガティブに解釈しやすいし、また、ネガティブな情報ほど広まる。

「2年でマウスは全部死んだ」

というのは、本来、ネガでもポジでもない話だが、言い方がいかにも引っかけくさい。ネズミの寿命を知識として持っていないと、

「ワクチンを打たれたせいで、ネズミの寿命は縮まってたった2年で死んでしまった。やっぱりワクチンは危険だ!死ぬぞ!」

と解釈する人って、すごく多いだろうな、という話。気をつけよう。