岸田が総理になった目的が分からない

新しい総理大臣が、就任早々行う仕事に、

「ああ、この人はこういう仕事をしたいと思って虎視眈々と総理の座に就くことを狙っていたんだろうな」

と思うことがある。

今ではすっかり「キリンも老いては駄馬に劣る」醜態を見せている小泉純一郎氏は、命の危険を犯して北朝鮮へ飛び、拉致被害者5名を奪還してきた。あのころも今も、北に行ったら日本に戻れる保証はなかった。

 

安倍総理は、長引く不況、デフレに挑み、アベノミクスで経済再生に尽力された。安倍総理の時代に日経平均3万円台に回復をしたはず。

本当は、外務大臣だったお父様が、嫌われても嫌われても粘り強くソ連大使館に北方領土返還交渉をされていたのを継ぎ、北方領土返還を実現したかったのと、さらには、自衛隊を堂々明記した憲法改正を最大の目標になさっていたと思うのだが、なにせ軍隊を持たない一小国のいうことなど、どさくさに紛れて不法占拠を達成したロシア人が聞くわけもないし、また、憲法改正に至っては、「改憲」と聞くだけで、野党のバカどもが発狂したように反対するのに阻まれている。ただ、安倍総理はまだ年齢的にもう一度登板すると思っている。

 

菅総理は、携帯料金の値下げもそうだが、極左の「日本学術会議」の、これまで適当に行われてきた新会員の任命を、きちんと審査した上、拒否した。

 

ずっと問題に思っていた懸案を、就任当初の支持率が高い間に行うのは、政治家としても賢明だろう。

 

しかし、岸田さんは、一体、何がしたくて総理大臣に就任したのか、さっぱり見えてこない。

たまたま菅総理の辞任が予想外に早かったので、準備が十分できていなかったのかもしれない。しかし、手に持った小さなノートを示し、「私はいろいろな声を聞いてきて、このノートにまとめてきた」と誇示なさっていたけど、正直、「いまどきノートに手書きかい」と思ったのもさることながら、「誰から、何を聞いてきたのかな」と思う。

ずっとコロナで忙殺されているのはわかるけど、コロナ以外だと、なんでも「検討する」「聞いておく」で、具体的なアクションを取っているようには見えない。なにしろ、7月の参議院選挙までは、余計なアクションを取らないようにしていると聞く。

 

「聞く力」を売りにしているが、聞いているだけで、それをどうしているのかわからない。もしかして、聞いているのは、親戚が多い「財務省」の話ではないのか。

岸田さんは、3回も挑んだけど、東大に合格できなかったが、親戚には、宮沢喜一元総理など、東大法学部卒→財務省が結構いるらしい。岸田さんは、残念ながら、頭は彼らに似なかったみたいだけど、彼らの言うことを聞く力は持っている、ってことかな。

 

7月の参議院選挙が終わったら、親戚の財務省の言うことを聞く力を発揮し、増税路線に舵を切りそうな気がする。

長引くデフレに加え、コロナ禍で仕事を失う国民も多いのに、こんな時期にまだ「財政再建路線」を捨てきらず、給料も上がらない国民からさらなる税を取ろうとしているとしたら、岸田も相当腹黒い。

夏の参議院選挙は、自民党に入れない方がいいかもしれない。かといって野党に良いのがいるとも限らないんだけど。