欧米から日本へ、日本から支那台湾へ

ノートパソコンが古くなってきたので、そろそろ買い換えを考えている。

スペックとか性能とかはド素人があれこれ言うことはないのだけど、安くはない買い物なので、慎重に選ばざるを得ない。

 

そういえば、ソニーが昔々、トランジスタラジオなるものを造り、アメリカに売り込みに行った時代があった。日本製品=粗悪、のイメージを覆すために、ソニー関係者らがどれほど苦労したことだろう。

それから、1980年代?だったか、アメリカの国会議員らが、東芝のラジオカセット(懐かしい!)を、テレビ画面の前で、ハンマーか何でさんざんたたき壊している映像があった。ほんと、大人げない、くだらないパフォーマンスだったけど、当時は、それほどまでに、アメリカ史上を侵略する悪魔として日本を見ていたのだ。

車だってそうだ。それまでのアメリカの車といえば、牛みたいにでかいし、燃費は最悪、故障は多い、サービスは最低だった。そこへ、小型、高性能、高燃費、顧客サービス最高、の日本車が輸入されたら、一般庶民はどちらを選ぶかは火を見るより明らかなのに、アメリカ人らは、自分らの至らなさを棚にあげ、日本憎しの怨念をたぎらせていた。

 

さて、日本のパソコンの話に戻すと、ヨドバシカメラにいけば、AcerだのLenovoだのと支那台湾メーカーのものがやたら目に付くようになった。

IBMThinkpadは、とうの昔に支那Lenovoに売却されている。

NECの日本国内のパソコン事業は、支那Lenovoとの合弁事業に売却されていた。

東芝Dynabookは、いまは東芝ではなく、シャープに売却されていた。しかしそのシャープの背後にいるのも台湾のホンハイであることを知った。それなのになぜか、シャープでもホンハイでもなく、東芝のブランドのままで売られている。

特に理由はないのだが、私はずっと富士通を使ってきた。しかし、富士通のパソコンも、これまた支那Lenovoに売却されているのを知った。

SonyVaioも、投資ファンドに売却されている。

 

まともな国産メーカーのパソコンは、Panasonicかマウスくらいだろうか。

どうしてここまで、日本のパソコン事業は、支那、台湾に買われるくらい没落してしまったのだろう。

こうしてみると、鉱工業製品の製造が、欧米から日本へ、そして支那台湾へ、地球の自転のように流れていく。

ついでだが、今は誰もラジカセなんか買わなくなった。こんな時代が来ることを、あの、東芝製品をたたき壊していたアメリカの国会議員らは想像もしていなかっただろうけど。

パソコンも、そのうち何かに代替されて買わない時代が来るのだろうか?

 

蛇足だけど、支那企業の社名って、うっかり、欧米起業かと誤認させるネーミングなのがいやらしくないか?

私は大学時代支那語第二外国語で習ったので、「Huawei」という名称を初めて見たとき、「あ、Huaだから華だ、支那語だ」とすぐわかった。普通、英語のスペルで「Hua」って見ないから、これを支那くさいと分かる人も多いだろうけど、Huaweiの広告には、白人ばかり起用している。「Lenovo」も元々は「聯想」だけど、Lenovoなどと英語っぽいスペリングにしている。支那の動画投稿サイトだって「Tiktok」などと、欧米と誤認させる名前を付けている。うっかり者の客をひっかける気が満々だ。

 

さて、パソコン、何を買おうかな。