大河ドラマって、あまりにストーリーを作りすぎているので、見ていないけれど、たまたま最初の方の出演者の名前を見ていたとき、「北条政子」のはずなのに、「政子」としか出ていなかったのを知った。
へ?
この時代は、というか、1898年の明治民法の発効まで、我が国には夫婦同姓にする習慣はなかった。だから、正確には「北条政子」と書くべきなのに。
百歩譲って、他の女性出演者の役名とバランスを取るために、政子にだけ姓を付けるわけにはいかなかったのかもしれないけど、腑に落ちない。なぜだろう。
ところで、私の思い出の中では、北条政子は、岩下志麻さんだなあ。強くて美しくて男勝りで。
そして、NHKは、癪だけれど、次世代にはばたく逸材を無名の俳優の中から発掘するのが本当にうまい。
この、岩下志麻さんの弟、北条義時を演じたのが、まだ世に出ていなかった松平健。
その他、役所広司、長谷川博己、佐々木蔵之介などを発掘してきている。ふむ。
ところで、いま朝ドラで主演している沖縄出身の女優さんの話を、Yahooニュースでちょっと読んだ。
彼女を発掘した側の人の話だけど、
「彼女を見て、女優に向いている、と思った」
とあった。
女優に向いている、向いていない、って、一体、どうやって振り分けるのだろう?
顔だちがきれいなことは有利な条件だけど、ブスでも女優やっている人はいるし。
世の中には、バイトしながら女優をめざして劇団員として活動している女性、そして、夢やぶれて田舎に帰るなり、就職するなりの人たちの方が多いだろうね。
たまたま誰かに見いだされたり、オーディションで合格したりで世に出る女優さんって、とても奇跡的な運と才能に恵まれているのだろう。
恥ずかしながら、かくいう私も、小学校の頃、将来女優になりたいと思っていたことがある。
たははは。まだ自分の顔を鏡でじっくり見ていない頃だった。