なんだか、今週月曜日が、アメリカで新しく制定された祝日の代替休日らしい、ということを小耳にはさんだ。
アメリカ人旦那に聞いても、
「なに、それ?」
である。
調べたところ、「奴隷解放記念日」という祝日を制定することをバイデン大統領が署名したそうだ。正式には、6月19日なのだが、今年は日曜日になったため、月曜日がその代替休日になった、というわけ。
う~~ん。
マイノリティーを賛美する、と言っては言い過ぎかもしれないけれど、そういった種類の祝日をことさら設けるのは、なんか選挙目的クサさがただよう。アメリカの祝祭日を見て見ると、黒人関係では、すでに1月17日のキング牧師記念日が祝日とされている。アメリカで、実在の個人を記念する祝祭日は、後にも先にも(クリスマスを除けば)この日だけである。であっても、実際に今日でも黒人差別はなくなっていないし、今後とも永久になくならないと思う。
マイノリティーといえば、昨日、大阪地裁で、同性婚を認めないのは違憲だとする訴訟に対する判決があった。先に札幌地裁が「違憲」としたのに対し、大阪地裁は「合憲」とし、後者には正直ほっとしたが、「議論が尽くされていない」とか逃げも打った様子。ともあれ、是非最高裁まで上告して欲しいと思う。
そもそも論だが、GHQが作った今日の憲法草案の英文原本では、
とあり、「both sexes」と、性が複数形になっている。日本語は、名詞の単数・複数をはっきり訳さなくても成立してしまう言葉なのがネックで、私はここは「異性同士」「両の異性」「異性相互」などと訳すべきだったのではないかな、と思う(まあ、1945年当時に「同性婚」なんてみじんも頭になかっただろうから仕方ないけど)。また、最後には「husband and wife」とも書かれている。この原文を読んだのか否か、同性同士が婚姻をすることは前提にない、と大阪地裁は判示したようだが、それは正しいと思う。
あと、変化と言えば、最近、
「2025年から、企業における雇用の定年が65歳(以上)が義務化される」
というネタを見て、へえ~そう?と思ったが、調べてみたら、そういうわけではなかった。
これまで、60歳定年を迎える社員が希望した場合、段階的に、61歳、62歳、63歳、64歳までと、雇用を延長する義務があったのが、2025年4月からは、一律に、当人が希望した場合は、65歳まで雇用を延長しなければならなくなるそうなので、特に大きな変化ではないらしい。1歳1歳の段階的な延長が、一律で最長65歳になる、ということのようだ。
もちろん会社として一律に定年を65歳にしてもいいし、定年自体をなくしてもいい。
が、正直、そんなに長く働きたくないなあ。
私が物心ついたときは、55歳が定年だった。
それが今や、70歳までの就労確保が「企業の努力義務」になった。