エセ宗教

安倍元総理のご遺体を乗せた、といっても、正直、まだ信じたくないのだが、その霊柩車が、芝増上寺を出て、赤坂見附から、首相官邸、国会議事堂、自民党本部などをぐるーっと回った。

沿道には、鈴なりの人々。

私も行きたいと思わなかったではないが、私のような一個人が行くと邪魔なだけだと思ってそれはやめておいた。しかし、やめておけない人々が鈴なりに集まった。これほど国民に慕われた政治家が近代において存在しただろうか。

私は、「献花」というものもためらう。あとで、誰かが枯れた花を処分する手間と費用がかかってしまうからだ。

心のなかで、じっと祈るのみ。

 

今回の山上という元派遣社員の男、無期懲役だって許せない。が、たった一つ、しいて、この男の功績を挙げるとしたら、統一教会は相変わらずああだ、ということを世間に知らしめたことだ。この宗教、まだ日本にはびこっていたのか。桜田淳子が芸能界から干されるきっかけとなったあの一件は、1992年。「マンセー」と合同結婚式に参加してから、丁度30年たった。彼女は、さぞかし上納金が多かったのか、壺を沢山売ったのか。

金、カネ、かねを求められたら、すでに宗教ではない証なのに、なぜ信者らは、破産するまで洗脳されてしまうのだろう。

 

2009年5月30日、Yahooブログ時代に書いた「真の宗教とニセ宗教を見分ける法」を思い出した。

 

 

 

(1)から(4)までは私が尊敬する作家の曾野綾子さんが提示なさった言葉だ。

私がそれに(5)~(7)を勝手に付記させていただいた。

 

(1) 教祖、指導者が質素なつつましい祈りの生活をしているかどうか
(2) 自分が生き神さまだとか、仏の生まれ変わりだとか言わないかどうか
(3) 宗教の名を借りて金銭を集めることを強要しないかどうか
(4) 宗教団体の名で、選挙と政治を動かすような指令を出さないかどうか

これらが守られているなら、おそらくまともな宗教であろう、と曾野氏はおっしゃった。

 

私付記:

(5)宗教施設の名で、豪奢な建物をあちこちに建てていないこと

(6)名誉職を買ったり集めたりしないこと。および、それらの名誉職を喧伝しないこと

(7)他人にその宗教の信仰を強要しないこと。脅迫めいた言葉で勧誘するのは尚悪い

 

宗教には詳しくない私だけれど、宗教法人にも、課税を検討すべきではないだろうか。とりわけ、新興宗教は、宗教というより政治や金集めに熱心で、真に教えを説いているとは言いがたいものがある。