もらったものの事後報告

そうそう人様からものをもらうことはないけれど、たまーにあった場合の話。

 

先日、姪が遊びに来てくれた。某海岸方面に遊びに行ってきたので、その土産をいくつか持ってきてくれた。

この子は、愛想の無いことおびただしい兄の娘だから、どうも父親に似てあまり愛想も良くなく、素っ気ないところがあるのだが、それでもわざわざ何か買ってきたからと、遊びに来てくれるのは可愛いし、嬉しい。

土産物の中に、「さざえの炊き込みご飯のもと」があった。これは、といだ米3合に混ぜて炊くだけである。

実際炊いてみて、その炊き上がった写真を彼女に送信した。

「おいしくいただきました。ありがとう」

のメッセージも添えて。彼女からは返信も来た。この子は時々私のLINEをシカトする癖があるので、返信くれただけでありがたい。

そのサザエの炊き込みご飯は、実はあまり美味しくなかったけど。

 

あと、他の人からも博多の炊き込みご飯のもとをもらったことがあったので、それも写真を撮って感謝のメッセージとともに送信した。こっちは美味しくいただいた。

 

人に何かあげたときは、実際に、使っているところとか、上述のような料理の素材だったりしたら、それを料理したり食べたりしている光景を送るのが最大の感謝のメッセージじゃないかなあ。

私はこの姪っ子に、出産の際とか、その他いろいろ送っているけど、そういう感謝のメッセージって、もらった記憶が無い。

うちのケチ旦那なんか、

「なんでとっくに成人した子にいろいろ買ってやらなきゃいけなんだ」

と、ひどいセリフを吐く。この男は、ドケチの父親の元、極貧家庭に育てられたので、人にカネを払うことを極端にいやがり、1円1セントの支出に目が三角になるタイプである。私は、

「電車賃かけてきてくれるんだから、そのくらい当然でしょ」

と言い返す。

 

感謝のメッセージが欲しくてなにかあげるほど、いやらしい行為はない。

私の場合、死んだ父方の婆さんがもう、人にゴミか賞味期限切れののようなものを渡しておきながら、渡して5分くらいでお礼の電話が来ないと怒り狂う、ひとたび怒り狂ったら10年くらい怒っている、というどうしようもない狂人だったので、このババアの血を引いている私は、

「人に何かしても忘れること、ただし、人から何かしてもらったら覚えていること」

というのをモットーにしている。

でもやっぱり、何か一言くらいは欲しいなあ、というのがホンネ。あんまり好みでなかったとしても、演技でいいから。

 

姪っ子は2人目を妊娠中である。生まれたら、現金か商品券でも持参するつもり。商品だと好みがわからないから。

でも、この子は絶対、「いただいたお金で◎◎を買いました、ありがとう」なんてことは言わないんだよね。まあ、期待しないからいいけど。