東国原氏、再度出馬だって

ちょっとねえ・・・ 

 

「プレバト」で俳句作りに専念するのに飽き足りなくなったのか、再び全国的に注目を浴びたくなってきたのか、宮崎県知事選に再び出馬するのだそうだ。

前回は、確か、当時の宮崎県知事が評判悪かったせいで、行政経験ゼロの東氏でも、元お笑いタレントという政治家に似つかわしくないギャップや、抜群の知名度を生かしてトップ当選した。そして、「宮崎県のセールスマン」としては大成功を収めた、ようだった。

しかし、1期だけで辞め、再出馬をしなかった。

その後、東京都知事選に色気を出したり、国会議員になったり、と、それなりに政界に活動していた。

でも、議員を辞めて10年くらい経って、また県知事に色気、かい? 

 

現・宮崎県知事は、東大法学部卒のバリバリのエリート。まだ50代。現在3期目だそうで、県民からは信頼を得ているようだ。

いくら東氏がかつて知事で、知名度は依然として抜群だとは言っても、いまさら宮崎県民が、今の知事を差し置いて(4期目に立候補するとしたら、だが)、東氏に入れるだろうか。

 

私、自治体の首長の選挙でよく不思議に思うのは、まったく行政経験の無い、いわゆるタレントとか、全然関係ない分野から候補者を担ぎだすこと。知名度さえあれば、おろかな有権者は投票してしまう。また、立候補している政党名、特に「維新の会」だったりすると、これまた候補者の資質によらず当選してしまうことが多い。そんな未経験者をトップに据えても地方自治って回るのか? だとしたらよっぽど現場が優秀なので、知事は案外お飾り、なのかもしれないけど。

横浜市だって、「コロナの専門家」を称する、医師や科学者ではなくて、統計をやっていた大学教授が当選した。今、その市長は、何やっているか、さっぱり聞こえてこない。

現・宮崎県知事の場合は、かつて東氏のもとで副知事をしていた人だった。こんなふうに、副知事(副市長)、県会(司会)議長(議員)、など、実際にその土地の行政に知悉している人が立候補しその地位に就くべきではないかな。全然関係ないところからひょいと人を引っ張ってきても、どうか、と思う。

 

ちなみに、これはYou tube高橋洋一チャンネル」で高橋氏がおっしゃっていたことだが、地方行政において、実際にすごく忙しくて、やる仕事が沢山あるのは「市(長)」であり、「県(知事)」は「市(長)」に比べたらずっとヒマなんだそうだ。