この機に米食に回帰しよう

世界の穀物生産量を調べると、だいたい何でも1位が支那で2位がインド。これは、国土が広くて人口も多いから、当然のことである。

いま、何かと問題になっている小麦。これも1位が支那で2位がインド。さて、ロシアがそれに継いで3位、4位はアメリカである。それらの国ほど国土面積が大きくないウクライナの生産量が7位とは、すごいことだ。同国はジャガイモも有名だが、いかに農業がさかんかと再び思い知った。

 

ロシアも小麦を武器として、また、自国民の食糧を優先するために輸出規制をかけている。ウクライナは、輸出したくてもロシアから妨害を受けていて、なかなかそれができない。

この2国に小麦を頼っている国々では、深刻な食糧問題に瀕していることだろう。

 

幸い、といっては何だが、日本は小麦を、アメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入しており、ロシアやウクライナの輸出制限をダイレクトには受けていないけど、いついかなる事情で従来のように輸入ができなくなる事態が出現してもおかしくない。

 

そこで、だ。やはり、日本人は、もっと米を食べよう。

 

日本の稲作農家も、高齢化や後継者不足やらで、先が明るいばかりではない。しかし、ここで消費量をぐっと盛り上げておくのが農家の方々にも良い影響を与えないだろうか。

 

米は、粉にひいて食べる小麦と違って、粒で食べるから、粉食よりも、消化吸収がゆっくりで、血糖値の上昇もゆるやかだ。

それに、最近、「小麦のグルテンが健康に良くない」という説を目にする。「グルテンフリー」なんて小麦粉製品まであるほどだ。反面、米のタンパク質にはそんな話を聞かない。茶碗1杯のご飯を食べると、タンパク質が3グラムくらい摂れる。米に含まれるタンパク質は、小麦に含まれるそれのアミノ酸スコアが44なのに対し、65あり、なかなか質が良いではないか。昔の日本人が肉を食べなかったのに肉体労働に耐えていたのは、米を大量に食べ、あと、おかずや汁として大豆製品をたっぷり摂っていたからだと思う。

 

改めて言う。米を食べようよ。