イギリス王室の代替わり

96歳というご高齢だったとはいえ、直前までご公務をなさっていたはずのエリザベス2世女王陛下が、崩御された。

本当に急なことで、驚くしかなかった。

これで、73歳という高齢の長男のチャールズ王太子殿下が、晴れて「国王陛下」になった。

しかし、隣にいるのは、ダイアナさんではない。

カミラ夫人は、「王妃」と名乗るのだろうか? ダイアナさんに遠慮し、「Princess of Wales」の称号は使わず、代わりに「コーンウォール公爵夫人」を名乗っていた彼女は、

「チャールズが国王になっても王妃の肩書きは使わず、King Consort(王配)という称号を使う」

と言っていたけど、果たしてどうなるかな。どこの国の王室でも、国王の妻は王妃と呼ばれているし。「王配」だったら敬称は「殿下」になってしまう可能性があるけれど、「王妃」は夫と同列の「陛下」だ。どうするのだろう?

 

「生涯女王」を宣言していただけあって、亡くなられる直前まで、70年もの長きにわたって国王を務めたエリザベス女王。他の国の王室の国王たちは、多少の複雑な事情はあったにしても、息子が40代か50代になったら譲位しているのに比して、驚異的なことだ。

 

ダイアナを離婚し、あんな形で死なせてしまったことにより、チャールズを飛び越して、ウィリアムに王位を、という声もかつてはあったけれど、もうそんな意見はかき消されてしまったのだろうか。法律どおり、チャールズ国王が誕生することになったが、現在73歳の彼の治世はどのくらい続くのだろう。なにしろ、イギリス国民はもとより、世界中の圧倒多数の人々は、生まれたときから、or、物心ついたときから、エリザベス2世が女王であるイギリス王室しか知らないのだ。これからチャールズ3世の王室は、どういった評価を受けるのだろう? ウィリアムは晴れて「Prince of Wales王太子殿下)」となるのだね。お父様の即位式には、CHIMPOの次男と、そのアメリカ人お騒がせ嫁も来るのかな。

 

エリザベス女王は、日本の皇室とも親しかった。というより、日本の皇室が世界最古のmonarchであることをご存じだった女王は、常に日本の皇室を立て、ご自身はそのあとの位置に立っておられた。外国からの賓客がイギリスに来た場合、女王みずからが空港まで迎えに行くのは、日本の天皇ローマ教皇だけだと聞いている。

安倍元総理大臣が銃撃の犠牲になったときにも、女王は弔意を表してくださった。感謝。合掌。