エリザベス女王の葬儀

昨夜、エリザベス二世女王陛下の葬儀が中継された。

うちのアメリカ人旦那は英王室に「みじんも興味が無い」と言うが、こういう荘厳な葬儀など、滅多にない。もう二度と見られないかもしれない・・・あ、現在73歳の新国王のそれがおがめるかなあ?おっとっと、失礼。

 

こういう光景を見るにつけ、廃止論もある王室(皇室)でもあるけれど、存在自体はあって良いのかもしれない。現に日本の皇室だって、天皇の国事行為として、

「外国の大使・公使の接受」

「儀式を行うこと」

もある。もちろん、詳細なセッティング自体は天皇自ら行うわけではないけれど、天皇が儀式の総支配人として存在するのは、諸外国、とりわけ王室を持たない国に、それなりの伝統や重さ、形を感じてもらえるかと思う。

 

女王の4人の子供たちのうち、何かと問題を起こしているアンドリュー王子は軍服を着ていなかった。女性のアン王女ですら軍服姿だったのに。アンドリュー王子は離婚後、再婚もしていないので、配偶者なく一人で棺のあとを歩いていたけど、なんかちょっと悲しい。孫のヘンリーCHIMPO王子も、兄と違って軍服を着ていなかった。

 

NHKは、葬儀の中継後、「英国王のスピーチ」という映画を放送した。これは女王の父上であるジョージ6世を描いたものである。ジョージ6世は、吃音(どもり)で苦しんでいた。そもそも、次男であったため、王位に就く予定がなかったところ、兄のエドワードが、離婚歴のあるアメリカ人女性と結婚することを選び、王位を捨てたため、王位に就かされるはめになった。吃音のため、人前で話すという王の役目がどれほど嫌いだったか。その後の必死の訓練で克服したようだが、妃のエリザベス(女王の母上)の支えもあってのことだろう。

 

もし、兄エドワードが普通に結婚し、子供をもうけていたら、エリザベス2世女王はこの世に存在しなかった。その、存在しなかったはずの女王が70年の長きにわたり君臨していたのだから、歴史はわからない。

 

ジョージ6世の父、つまりエリザベス女王にとっておじいさまのジョージ5世は、母方のいとこであるロシア皇帝ニコライ2世と激似である(Wikipedia参照 )。いくらいとこと言っても、そこまで似るか?レベル。当時は、各国王室とも、王室同士の血族結婚が常だったので、みんなああいう顔になったのかな。

 

エリザベス女王の母上のエリザベス王太后は、101歳の天寿を全うしているので、長命の家柄なのだろうか、と思ったら、そういえばエリザベス女王には妹のマーガレット王女がいたはず。すでに亡くなっているが、Wikiを見てびっくりしたのは、アン王女とそっくりなこと。叔母と姪だから似ても全然不思議ではないのだが、やっぱりヨーロッパの王室の方々って、そういう系の顔立ちになるのだろう。

 

さてと、日本の皇后は雅子さまだけど、いまだあの人を「小和田さん」と呼びたくなる私。皇后さまって感じがしない。

今回の葬儀でも、レセプションを欠席し、天皇ひとりで会場に入っていく姿が映された。ついでだけど、その後ろは、うるわしのブータン国王夫妻だった。雅子さまは、いつまで、お病気が治らないのかなあ。こういう外交の場に出たくて皇室に嫁いだのではなかったの?