天才歌手、一曲だけの人

サッカーのワールドカップ、なるものが始まったのでしょうか?

サッカーには興味が無いの。長い時間走り回っても得点の入らないスポーツは苦手。しまいにゃ、0対0なので、PKなんかで勝敗を決めたりする。あ~つまらん、つまらん。

 

さてと、サッカー自体はどうでも良いけれど、ワールドカップというと、椎名林檎さんが書いた「NIPPON」という楽曲、あれの素晴らしさだけは強烈に印象に残っている。当初、2014年のワールドカップのテーマソングとしてNHKに採用された曲だが、あまりのできばえの良さに、2015も2016も、サッカー番組のテーマ曲を務め続けた。

 

バックバンドの男性たちが、和服姿なのもいいよね~~。ほんと、こんな曲が書ける椎名林檎って、どれだけ天才なんだ?

 

 

 

話は変わるのだけど、昭和の時代に、すぐれた1曲だけが売れに売れ、その後消えて行った(消えてないかも知れないけど)歌手たちのことを時々思い出す。

中でも「異邦人」という、久保田早紀さんの曲は、あれから40年くらいたった今でも、強烈に独特で新鮮だ。

この頃、思い出してまた聞いている。

 

 

この曲は、もともと、久保田さんが「白い朝」というタイトルで書いたのが、音楽プロデューサーの酒井政利さんの耳にとまり、酒井さんが、「シルクロードのテーマ曲」と定めて、大胆なアレンジを加え、シルクロードのイメージに合わせるため、日本に当時なかった楽器まで中東から輸入し、この曲に仕立てたらしい。

つまり、作者の久保田さんのあずかり知らないところにまで大胆なアレンジをされ、久保田さんが予想もしていなかったほどアレヨアレヨと売れてしまったそう。

酒井さんの大胆な作戦によって、原型はかなり変えられてしまったみたいだけれど、時が流れた今、振り返ったら、神からさずかった宝物のような曲になったのでは。こんな旋律、誰にでも書けたり歌えたりするものではない。