成人の日と法改正

昨日は、成人の日だった。着物姿の女性たちが街中で見られた。

 

 

18歳が成人なんて、未だ違和感がある。なぜなら18歳の75%くらいはまだ高校生だから。

ましてや、18歳で成人式をやろうにも、そのかなりの割合は大学受験寸前だから、到底、祝い事なんかするタイミングではないのである。

なので、大半の市町村でも、昨日のような日を「成人の日」とは呼ばず、「20歳の祝い」などとして、引き続き20歳の青年たちを集めて行事を行っているそうだ。18歳を集めている市町村はごく少数なのだとか。うん、それなら納得だな。大体、成人の祝いとうたっていながら、酒も飲めないなんて。

18歳を成人、つまり、有権者に仕立てるなんて、異常なほど選挙に情熱を注ぎ込んでいるアノ宗教政党のたくらみ、かと思っていたけど、先進諸外国でも大多数が18歳だと聞いて、へえ、そうなんだと思った。

ついでに改正された民法で、女子の婚姻可能年齢が、それまで16歳だったのが、男子と同じく18歳に引き上げられた。

これについては、私は、女子の方が肉体の成熟年齢が男子より早いのと、おツムが軽く下半身の発達が早い子ちゃんたちが、中学卒くらいからすぐお腹をふくらませてしまったときの救済になるから、16歳でいいんじゃない?と思っていた。が、その後、18歳より若い婚姻は、国連の規定では「児童婚」と定義されているのだと知った。児童婚は、東南アジアやアフリカ諸国に多い。

 

 

だったら、先進国である日本なら男女とも18歳でいいか、と考え直した。

 

ついでに、その他の法改正だが、女性の「再婚禁止期間6か月」が廃止されることになった。

これは、当然、再婚後生まれてくる子供の父親が確定できないから、ということで定められた法律だけど、子作りなんて、婚姻届や離婚届に関係なく行えるものだということを、民法がやっと認めた、ということかな。それに、現代では、DNA鑑定によって父親が判定できるようになったからね。

もうひとつ歓迎の改正は、これまで、「嫡出否認の訴え」、つまり「この子は婚姻期間中の夫の子ではない」という訴えを起こす権利が、男性にしか認められていなかったのを、女性やその子にも認められるようになることだ。暴力夫から命からがら逃げてきた女性が、新しく出会った男性と愛し合って子供が生まれても、先の夫の暴力をおそれて、嫡出否認の訴えを起こして欲しくても頼めず、かといって、血のつながりのない前夫の子として届けるわけもなく、よって、無戸籍の子供が多数出現することとなった。これも、DNA鑑定の発達の影響が大きいと思うけど、何より、男性中心主義の点が、やっとこさっとこ軌道修正されたようで、嬉しい。