万人向けの機械でも苦手な人たち

まだ「Suica」「PASMO」といったICカードなんかなかった昔、電車に乗るには、駅の券売機で切符を買わなければならなかったのだが、その券売機に、中高年女性が立っていると、その後ろには列ができなかった、といった噂があった。

おばさんとか、お婆さんって、券売機で切符を買うことも苦手だったんだよね。

 

さて、切符をほとんど買わなくなった今、最後の障壁は「レジ」かもしれない。

最近は、人件費を節約するために「セルフレジ」を設けている店舗が増えた。しかし、このレジが使えなくて、いちいちお店の人を呼び出していたら、果たして人件費の節約になるものやら。

 

Yahooを見ていたらこんな記事が出ていたのだ。

 

 

読むと、まだ60代なのに、

 

「操作方法がわからず、結局ひとりでは何もできずに店員さんを呼ぶことになった」

「どこがボタンなのかよくわからなかった」

「自分ではちゃんとやっているつもりでも、すぐにエラーが出てしまって申し訳ない気持ちになる」

 

なんて意見が出ていて、驚いた。こういう人たちはもう、有人レジにしか並ばないほうがいいんだろうな。

大手スーパーだとか職員の多い店なら、「セルフレジの使い方」とかいう講習会のようなものを、1日1回くらい開いてみたら、すこしは効果があるかも。

 

私が「こりゃひどい、老害だ!」と憤慨したのは、上の記事のコメント欄(今現在1398コメント)の一番上に出ていたコメントだった。

 

「前にスーパーで、有人レジよりもセルフレジの方が空いていて、セルフレジに年配の男性が来たのですが、最初から一人でやる気がなく、店員さんに出来ないからやってって言っていて、店員さんが、最初の設定はして、後はスキャンすれば大丈夫ですと言ってくれたのに、その男性、全くやる気がなくただ立ってるだけで、結局、すべて店員さんにやらせてました。きっと、有人レジは混んでたからセルフレジに来たんだろうと思いましたが、この男性、きっと他のスーパーでも同じ事やってるんだろうなと、思いました。セルフレジの店員さんは、他のお客さんのレジも見ていないといけないのだろうに、こうゆう自分勝手なお客さんの対応もしなければならず、大変だろうと思いました。慣れるまではセルフレジは大変かとは思いますが、覚える気がないなら、最初から有人レジに並ぶべきだと思います」

 

日本には「お客様は神様」という、とんでもなく間違った概念がはびこってしまっているから、こういう爺さんがのさばるんだろうけど、このスーパーは、こんな爺さん、出禁にしても良いのである。そこまでもめるのは時間も労力も無駄で、店員さんも争うよりは諦めて手伝ってしまったのだろうけど、この爺さん、次に来たときもまったく同じ事をさせていたのだろうか。

 

時代の流れに合わせるのが難しい、って人もいるんだろうけど、こういうルール違反はいかん。