過日、図書館のロシア文学コーナーにて。
「イワンのばか」って・・・・
もし現代に書かれた作品だったら、こんなタイトルでは、出版社側がGOサインを出さないのではないか。
「ばか、と言ってはいけない」とか、「世界中のイワンさんに対する差別だ」とかね。
いま、Wikipediaを引いたら、イワンを含む3兄弟の一番下には、「おし」の妹がいるのだそうだ。
この「おし」も、今はどう訳しているのだろう。
名作「ベルサイユのばら」でも、「きちがい」「めくら」「めっかち」という単語は、再版を重ねた現在では変更されている。
「イワンのばか」くらいの作品になると、もう「訳した当時のままの言葉にしています」なんて注意書きが冒頭にあるのかな。
ところで、ロシア文学といえば、トルストイ以外に、チェーホフ、ドストエフスキーなど、私のような門外漢でも名前が出てくるくらい、有名な作家が多々いる。が、私は彼らの作品をほとんど読んだ記憶が無い。ただ、世界史の試験に出てくるから、作者と名前を覚えていただけ。
ロシアはどうしようもない国だが、これから老後にかけて、そういった文学作品も、少しずつ読んでみようかな。
しかし「イワンのばか」って、100年以上前のこととはいえ、もうちょっとマシなタイトルを考えなかったのかな。キャッチーだけど。